Cloud Transformation Strategy
クラウド トランスフォーメーション ストラテジー
市場優位性を獲得することを目的として、旧式の企業システムをクラウド技術で先進的なシステムに刷新するための戦略や計画策定を支援します。
システムを刷新したいけれど、現状が把握できず、将来像を描けない
クラウドトランスフォーメーションは、古いコンピューターシステムやアプリケーションをクラウド技術に置き換えるだけではなく、システムの性能向上やセキュリティー標準の準拠、そしてビジネス競争力を高めることを目指します。
数十年前に構築した基幹システムに依存している日本企業は多く、古いシステムが新規事業の展開の足かせや市場優位性を損なう要因になり得ます。
古いシステムからの脱却が困難な状況になっている要因は、次のようなものが挙げられます。
- 現状の古いシステムを理解する要員やドキュメントが不足している
- ビジネス戦略に沿ったITシステムのあるべき姿を描くノウハウが不足している
- システムのクラウド化を経営層が納得、承認するために必要なビジネスケースが作成できない
現状のシステムを評価し、あるべき姿を定義し、実行計画を作成
クラウド トランスフォーメーション ストラテジーでは、TCSが持つ知的資産（人材、産学官ネットワーク、TCS独自のツールなど）を活用して、テクノロジー主導でお客さまの現在のITシステムのランドスケープを可視化・理解します。そして、ITシステムの将来像である「ブループリント作成」とそこに至る「トランスフォーメーション・ロードマップ策定」を支援します。
ブループリント作成の段階は4つあります。最初の段階は、現状の「理解」です。TCSのコンサルティング & サービスインテグレーション（C&SI）チームは、現状のITランドスケープを可視化するとともに、お客さまのビジネス戦略の確認、CxOのインタビューなどの調査を実施して課題を把握します。
第2の段階はあるべき姿の「定義」です。C&SIチームは、CxOとのミーティングやワークショップによって、経営戦略やトランスフォーメーションの目的整理、技術トレンドやセキュリティー脅威の把握、業界動向を調査し、システムの将来像を定義します。
第3の段階はあるべき姿に向かう「移行方法」策定です。ポートフォリオ分析されたアプリケーション毎の移行アプローチ（後述）やプラットフォームを決定します。
最後の段階は、システムの将来像を実現するための「計画」です。ここで作成されるブループリントには、優先事項、アプローチ、スケジュール、変革の目的を達成するために期待されるビジネスケースとメリットが記されます。そして、プログラム実行計画も定義します。
古いシステムのクラウド化には4つのRから始まるアプローチがあります。Rehost（ホスト移行）はアプリケーションをクラウドなど、新しい環境への移設することを指します。Refactor（リファクタ）やRewrite（リライト）は、新たな技術でアプリケーションを書き換えることを指します。このほか、従来のアプリケーションの使用をやめ、SaaSなどへ移行するReplace（交換）があります。モダナイゼーションには当てはまりませんが、従来のアプリケーションを廃棄するRetire（廃止）や、既存のアプリケーションをそのまま保持するRetain（保持）という選択肢もあります。このような多様な道筋から適切なものを選択するには専門家のガイドが必要です。TCSは、お客さまの事業とITの環境や制約を十分に考慮した最適な道筋をお客さまと共に考えご提案します。
グローバルで実証済みの手法を、日本企業の特性にあわせて提供
One TCS
TCSには、数多くのグローバル企業に対しクラウドトランスフォーメーションを支援した実績があります。グローバルで培った豊富な知見、手法や技術、成功事例を集め、世界各地に共有、活用しています。そして、グローバルと日本のハイブリッドチームでサービスデリバリーを行います。日本国内だけ、あるいは各国・地域でそれぞれサイロに組織化されたコンサルティングファームにはないTCSだけの特長です。
テクノロジードリブン
ブループリント作成には現行IT環境を理解・整理するためのシステム分析や、実現可能性を検証するテストも必要になります。TCSは独自の分析ツールなどのIP（知的財産）を駆使したテクノロジードリブン・アプローチで、迅速に現状を可視化します。
日本向け専任デリバリー組織
TCSでは、日本企業の支援に対する惜しみない投資も行っています。インド各地に日本企業専門のデリバリーセンター（JDC: Japan-centric Delivery Center）を設置し、日本の文化を学び日本語対応が可能なIT要員を配置するなど、万全の体制を構築しています。
エンドツーエンド
「絵に描いた餅」とならないように、システム構築・運用の局面を想定してブループリントの作成を支援します。
システム企画のみを実施するITコンサルティング会社と異なり、ITサービスプロバイダーとして責任をもって一貫して支援する体制を整えています。
DXの推進や現行基幹システムのサポート終了後を見据え、既存システムの抜本的見直しを検討している際は、ぜひクラウド トランスフォーメーション ストラテジーサービスをご活用ください。
パンフレット
クラウド・トランスフォーメーション・ストラテジーのパンフレットです。是非ご覧ください
