現在123カ国・1地域が、2050年までにカーボンニュートラル(ネットゼロ)にコミット*することを表明しており、国際的な目標となっています。COP26で行われたセクターごとの交渉では、自動車分野でも「世界のすべての新車販売について、主要市場で2035年までに、世界全体では2040年までに、電気自動車(EV)等、二酸化炭素を排出しないゼロエミッション車とすることを目指す」という共同声明が発表されています。
2020年時点で、世界では1000万台の完全電池式の電気自動車が走行しています。
*経済産業省
TCSはEV車開発おいて完成車メーカー様と長く携わってきた経験から、カーボンニュートラル実現のための課題を以下と考えます。
Inside Vehicle(車内における課題)
- 電動パワートレイン開発
DC/DCコンバータ・インバータ・オンボードチャージャなどのサイズとコストの最適化
- モータ制御
高トルクかつ回転スピード効率を考慮した高回転数のモータ開発および制御アルゴリズム開発
- 大電力充電システム
大電力での充電中でも安全確保が確実に行われている充電システムの開発
Outside Vehicle(車外における課題)
- 充電インフラの整備
充電器の各種充電規格に対応した相互運用性の確保
- 新興市場向けEV開発
サプライチェーンの現地化
このようなEVシステム開発における課題に対し、TCSは以下のようなソリューションを提供することが出来ます。
- グローバルでの充電インフラ設備
50カ国以上の送配電網プロトコルの調査
- バッテリーマネジメントシステム、エネルギー供給システム
バッテリー制御ソフトウェア開発&テスト、バッテリーパックのCAE解析
- インバータ・コンバータ
・ハードウェア回路設計・シミュレーション&プロトタイプ製造
・ソフトウェア開発(BSW[Basic Software]開発およびMBDに沿ったアプリケーション開発)・AUTOSARおよび各種機能安全規格に準拠
- サプライチェーンの現地化
インド市場向けにサプライヤーを育成
TCSの持つEV向けシステム開発ソリューションをもとに、下記のような実績があります。
- 充電プロトコル検査
TCSはCHAdeMOおよびCHARINのメンバー。
CHAdeMO承認ツールであるCHAdeMOプロトコルテストツール(CPT) を開発。CHAdeMO検定仕様書(プロトコルチェックシート、信号挙動表)、V2H/L検定基準に基づくプロトコル試験が可能。
- バッテリーマネジメントシステム用ソフトウェアの信頼性
現在500,000台以上のTCSが開発したソフトウェアを搭載したEVが路上を走行中。
- パワーエレクトロニクスラボ
CHAdeMO、電気自動車と充電器の組み合わせ、ワイヤレス充電、Vehicle to Homeシステム、バッテリーマネジメントシステム用HILsテストラボ、モーターダイナモベンチを擁する1000平方フィート(92.903平方メートル)以上の最新鋭設備を保持。
- 各種シミュレーションツールを用いた実績
• Allegro/PSIMを用いた電力半導体回路シミュレーション
• 変圧器 – ANSYSを用いた電磁気シミュレーション
• 制御ロジック – Matlab Simulink
- インドのEV車両プログラムの知財所有権
ヨーロッパOEMもEV車両の現地化が可能。