2022年
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日本TCSのインターンシップは、大学生が革新的なソリューション開発や検証に取り組み、「TCSがいかに働きがいのある会社なのか」を体験するための一つの機会です。2022年度のソーシャルロボティクスに関するインターンシップは、9月から1ヶ月間行われました。
日本TCSは東京大学、慶應義塾大学と連携協定を結んでいることから、両大学の学生を中心にインターンシップ生の公募を行いました。厳正な選考を経て5名の学生が選ばれました。学生たちは日本、中国、モンゴル出身で多様性のあるグループとなりました。
インターン生の指導
インターンシップの重要な要素として、メンター制度を採用しています。メンターとインターン生は日々のコミュニケーションの中で問題点を整理し、問題解決に役立つ新しいアイデアを共有します。活動拠点としては、開発環境が整っているTCS Pace Port Tokyo(TCSのイノベーションハブ)を活用しました。学生はプロトタイピング、ロボットの実験、グローバルとのオンラインミーティングへの参加などを行い、プロトタイピングには、プログラミング可能なソーシャルロボット(Misty)が採用されました。
インターン生のリサーチテーマ
ロボットデザインには、ロボットの物理的な形状だけでなく、インタラクションのモード、社会的行動のタイプ、認知能力や身体能力なども含まれます。こうしたことを研究することにより、効果的なソーシャルロボットの開発プロセスが可能になるだけでなく、設計者の過剰な期待感により、ターゲットユーザーが満足しないようなロボットをデザインするのを避けることができます。ソーシャルロボティクスというテーマに総合的にアプローチし、テクノロジーと社会科学両方の視点から見るうえで、インターン生が持つさまざまな分野のバックグラウンドは非常に有益でした。上記を踏まえて、学生がそれぞれのメンターと相談しながら選んだインターンシップのテーマは、以下の4つです。
インターン生は、1ヵ月の実践後そのまとめを日本TCSの経営幹部に発表しました。各インターン生の成果はユニークで、経営陣も感銘を受けていました。今後、その成果はロボティクスのリサーチチームに引き継がれ、TCS Pace Portに導入され、カスタマーエクスペリエンスとインタラクションを向上させるために活用されます。
さらに、こうした研究を人が操作できるアシストロボットに応用することで、パイロットユーザーとロボットの共有制御により、ロボットを物理的にアシストすることもできます。日本TCSでは、独自の有機的なネットワークを活用し、引き続きこのようなインターンシップに取り組んでいきます。
Dr.ラニット・チャッタージー(Ranit Chatterjee) TCS JapanのCOINチームの一員として、大学やスタートアップ企業等のネットワークを活用し、新たなビジネスチャンスの創出や共同研究の促進などに取り組んでいる。過去には国連機関、国や地方自治体、民間企業、学術機関などと仕事に従事。
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