イベントレポート
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社(日本TCS)は、ジャパンSAPユーザーグループ(Japan SAP Users' Group: JSUG)が主催するイベント「JSUG Conference 2024」に登壇いたしました。
JSUGとは、SAPユーザーが自ら運営するユーザーコミュニティのことで、約580社(2024年4月1日現在)が加盟しています。日本TCSはプラチナサポーターとして年間を通じてJSUGの活動に参画しています。
「JSUG Conference 2024」は12月6日(金)にシェラトン都ホテル東京にて開催され、1,785名が来場しました。「いざ、変革の中核(コア)へ! IT・デジタル部門は企業・社会改革の主役に」という今年度のJSUG活動方針に沿って、キーノートセッションやユーザー事例など多彩なプログラムで構成されていました。
日本TCSのセッションではパートナーエコシステム & アライアンス本部の齋間 秀雄が、「短期間でグローバルスタンダードな経営基盤を実現した成功事例のご紹介」と題して講演。日本TCSにおけるSAPケイパビリティを紹介した後に、具体的な導入事例を3つ紹介しました。
1つ目は消費財メーカーでのSAP S/4HANAグローバル実装事例です。当初は別会社が担当していたプロジェクトを当社が引き継ぎ、グローバルパートナーとしてAPAC・北米・ヨーロッパの国々に展開しました。グローバルでのノウハウやリソース、引き継ぎ時のナレッジトランスファーの正確性という点を評価いただきました。
2つ目の事例は資材系製造業でのSAP S/4HANAの新規導入案件で、上流工程である構想策定から実際の開発設計、ユーザートレーニングの領域まで担当しました。非常に短期間での導入と、Fit to Standardアプローチによる約95%という高い標準機能適合率を実現しました。
最後の事例は、製造業における複数社からのSAPシステム切り出しとSAP S/4HANA導入の事例です。データのマイグレーションをいかに効率的に進めるかが大きな課題でしたが、結果としてIT基盤のシンプル化を実現しました。またデータコンバージョンにおいても、テスト移行を繰り返すことでデータ精度を向上させ、本番移行においてはほぼゼロ障害を達成しました。
3つの事例の後には当社の強みであるSAP AMSを紹介しました。この運用保守サービスは、TCSが世界中で提供してきたAMSのノウハウやグローバルリソースを活用しています。単純にコストを下げるだけではなく、グローバルで3万名以上のSAPコンサルタントが持つ知見、ニアショアセンター@東京の利用、インドにある日本企業専用のデリバリーセンター・JDC(Japan-centric Delivery Center)による日本・インド間でのシームレスなサービス提供といった他社にはない日本TCSの強みを紹介しました。
全セッション終了後の懇親会では、JSUGの活動に貢献した会員に送られるJSUG Awardの表彰式も行われ、日本TCSは「プラチナサポーター継続賞(10年以上継続)」を受賞しました。
次回2025年は、「SAP NOW TOKYO & JSUG Conference」として8月に開催されることが発表され、今後ますますSAPジャパンとJSUGの連携が強くなることが期待されます。日本TCSは、引き続き両者との関係を強固にしていくとともに、お客さまによりよいソリューションを提供して参ります。