ビジネスリーダーがイノベーション創出、AIを活用した変革、持続可能性を実現するための 長期的な「触媒」として、クラウドを従来にもまして重視していることが明らかに
ニューヨーク | ムンバイ、2023年6月15日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、世界の企業経営層を対象として実施した調査「Connected Future: How Cloud Drives Business Innovation(コネクテッドな未来:クラウドはいかにしてビジネスイノベーションを加速させるか)」において、グローバルクラウドプロバイダーの最近の成長鈍化をはじめとした逆風にもかかわらず、主要企業の70%がクラウドを長期投資の優先事項に位置づけていることを明らかにしました。
972名の企業経営層を対象とした今回のグローバル調査において、企業経営層は、イノベーションの創出がクラウドに投資する主な目的であるとし、うち59%は、組織がイノベーションを加速させるための「触媒(catalyst:カタリスト)」として、クラウドが重要であると回答しています。
また、回答者の75%は、過去2年間にAIや機械学習に投資し、また78%は、今後1~2年以内に投資する予定であると回答しました。いずれの技術領域においても、クラウドは大量のデータへのアクセスや拡張性をもたらし、大きな役割を果たします。
さらに、回答者の3分の1以上(37%)は、クラウドを活用した新しいビジネスモデルによるイノベーションにおいて成果を感じており、クラウドを新たな収益をもたらす原動力として位置付けています。
今回の調査では、回答者の67%がサステナビリティ(持続可能性)に関する目標達成のためにクラウドを利用していることも明らかになりました。しかし、回答者の43%は、クラウドサービスプロバイダーのカーボンフットプリント*を把握することが困難であるとも報告しています。これは、回答者の多くがクラウドを持続可能性戦略の重要な要素として、これまでのところ成果を挙げていると捉えており、クラウドツールを活用し自社のCO2排出量を評価するケースが増えている一方で、クラウドサービスプロバイダーに対しても同様の成果を果たすよう求めていることを示唆しています。
*Carbon Footprint (of Products):商品やサービスのライフサイクルの各過程で排出された温室効果ガスを追跡し、結果の総量をCO2量に換算して表示すること。
総括として、近年のクラウド技術の著しい進展にもかかわらず、企業にとってクラウドがもたらすベネフィットや可能性を最大限に引き出せるまでには、長い道のりが存在することが明らかになりました。
その他、主な調査結果は以下の通りです:
TCS エンタープライズグロースグループ プレジデントのクリシュナン・ラマヌジャム(Krishnan Ramanujam)は、次のように述べています。
「今回の最新のグローバル調査は、クラウド戦略なくしてビジネス戦略はありえないということを強く示唆しています。効率性、レジリエンス(強靭性・回復力)、柔軟性の向上が初期のクラウド導入を推進してきましたが、これらは依然として重要な要素であり続けています。企業は、長期的なビジネスの成長とイノベーション創出においてクラウドがいかに大きな役割を果たすかを以前にもまして理解していますが、多くの企業にとって、その道のりはまだ始まったばかりです。クラウドは、短期的にはROI(費用対効果)を下げる懸念材料とされがちですが、成長と変革は企業における長期的なテーマです。この2つを両立して実現することは、困難であるものの不可欠です。しかし、これらは適切な戦略と計画によって十分に達成可能です。なぜならば、クラウドは今やあらゆる企業のデジタルファブリックを統合し、生成AIからエッジコンピューティング、量子コンピューティングにいたるまで、強力なテクノロジーを支えており、現在から将来にわたりイノベーション創出に次の波をもたらす存在だからです」
「2023 TCS Global Cloud Study (2023年TCSグローバルクラウド調査)」は、欧州、北米、アジアのさまざまな業界で年間売上高が10億ドル超の企業経営層972名を対象に実施しました。うち大半の企業は50億ドルを超える年間売上高を報告しています。
今回の調査で対象とした地域:
調査結果の詳細は、www.tcs.com/insights/global-studies(英語)をご覧ください。
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、世界中の大手企業における変革の道のりを55年以上にわたり支援している、ITサービス、コンサルティングおよびビジネスソリューション企業です。コンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用した、ビジネス、テクノロジー、エンジニアリングのサービスやソリューションを総合的に展開しています。これらをTCS独自のソフトウェア開発基準である「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCSは、世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループの一員で、最高水準のトレーニングを受けた61万4,000人を超える人材を擁し、世界55カ国で事業を展開しています。2023年3月31日を末日とする会計年度の売上高は279億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、MSCIグローバル・サステナビリティ・インデックスやFTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細は、www.tcs.comをご覧ください。
本資料は、2023年6月15日(現地時間)、米国・ニューヨークならびにインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの日本語訳です。
発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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