東京|ムンバイ、2023年11月20日:タタコンサルタンシーサービシズ(TCS, BSE: 532540、NSE: TCS)は、TCSの日本法人である日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(代表取締役社長:垣原弘道、本社:東京都港区、以下、日本TCS)を通じて、日本の大手建設会社である竹中工務店(取締役社長:佐々木正人、本社:大阪市中央区)の「デジタル変革による2030年に目指す姿」の実現を目指した「建設デジタルプラットフォーム」の構築と活用によるデジタル変革を支援しています。この変革には、データ主導の営業・マーケティング、AIを活用した設計・生産計画、デジタルツインによる施工管理、IoTも活用した環境配慮型スマートビルディングなどが含まれます。
竹中工務店は2030年に向けて「建設デジタルプラットフォーム」によるバリューチェーン全体のデジタルトランスフォーメーションを進め、建設業界における第4次産業革命の実現「Building4.0™」を目指しています。同社は、デジタル技術を活用した生産性の向上とワークライフバランス向上を図り、労働力不足、技能伝承、コンプライアンス遵守など、建設業界が直面している主要な課題に取り組みを進めています。
TCSはこれまで過去4年間にわたり、営業、設計、生産準備、施工から維持保全、また人事、会計など事業に係るすべてのデータを蓄積し活用するための「建設デジタルプラットフォーム」構築を、竹中工務店の主要パートナーとして支援してきました。「建設デジタルプラットフォーム」には、AI/MLソリューションの精度を継続的に向上させるため、デジタルデータを蓄積し続けます。これらのデジタルデータから導かれるBIレポートやAI/MLによる予測モデルなどを通じ、重要な意思決定をサポートします。例えば構造設計の分野では、設計者は試算やAIによる断面推定を活用することで、効率的に最適な設計を行うことが可能になります。生産計画の分野では、必要人員のより正確な事前予測やプロジェクト進捗の予測などの取組みを進めています。
またTCSと竹中工務店は、「建設デジタルプラットフォーム」の構築を通じて、より幅広い業務で意思決定をサポートするデジタルツインの開発を進めています。建設現場の様々なセンサーからのデータを収集し、常に変化する現場の状況を遠隔確認するためのIoTプラットフォームの設計・実装等、現場デジタルツインの実現に向けた竹中工務店の取組みをTCSは支えていきます。
今後も竹中工務店はこの「建設デジタルプラットフォーム」により、事業の効率化のみならず、社会とお客様への新たな価値創造を進めます。さらには地域社会や他産業とのビジネス連携を図り、新しい建築とまちづくりサービスを創出することで、サステナブル社会の実現に貢献していきます。
「TCSにデジタル変革をサポートいただいている理由には、そのグローバルに蓄積された知見や技術力だけでなく、両社共通の長い歴史の中での、社会とお客様及び社員をはじめとするステークホルダーを大切にするという企業文化の親和性もあります。「建設デジタルプラットフォーム」は、ステークホルダーの想いをかたちにし、未来のサステナブル社会へつないでいくための基盤として発展させ、TCSとともに「Building4.0™」を実現したいと考えています」
岩下敬三
竹中工務店 執行役員 デジタル室長
「TCS は、豊富な技術的知見やさまざまな業界専門知見を活かし、概念化から実装にいたるまで、エンド・ツー・エンドでお客さまと協働します。またTCSが擁するローカルおよびグローバルのリソースを柔軟かつ適切に組み合わせて、支援してきました。 私たちは、この度、Building4.0のデジタル基盤を活用して日本の建設業界の変革に取り組む竹中工務店と連携できることを光栄に思います。都市創造に対する竹中工務店のサステナブルなアプローチは、都市と共存するコミュニティにさらなる付加価値をもたらすとともに、都市開発に携わる人々の働き方にもポジティブな影響をもたらすでしょう」
サティシュ・ティアガラジャン(Satish Thiagarajan)
日本TCS 副社長執行役員 最高執行責任者
以上
竹中工務店について
竹中工務店は、1610年の創業以来、棟梁精神を源に建築を専業とし、設計施工一貫体制・技術開発力を強みにランドマークとなる数多くの建築物を日本国内・海外で手掛けてきました。「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」という経営理念のもと、時代のニーズに的確に応えること、そして安全・安心といった変わらぬ期待と、信頼に誠実に応え続けることが建設業に携わる企業の責任であると考えています。
グループメッセージ「想いをかたちに、未来へつなぐ」を志に、人々が安全に安心して暮らすためのまちづくりを通じ、竹中グループの総力でSDGsの達成に貢献し、サステナブル社会の実現にまい進していきます。当社の作品・技術・事業活動はwww.takenaka.co.jp/をご覧ください。
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(日本TCS)について
日本TCSは、ITとデジタル技術を活用し、ビジネス、テクノロジー、エンジニアリングの分野にまたがるサービス・ソリューションを提供しています。日本の商慣習や日本企業の強みへの深い理解に基づいた日本TCS独自の「ジャパンセントリックデリバリーモデル(Japan-centric Delivery Model:JDM)」 を構築し、タタコンサルタンシーサービス(TCS) の確かな知見と実績をもって日本のお客さまのビジネスを支援します。
日本の各拠点およびインドの「日本企業専用デリバリーセンター(Japan-centric Delivery Center: JDC)」では、総勢1万人のプロフェッショナル人材がシームレスに協働し、柔軟なスケーラビリティと豊富なケイパビリティをもってさまざまなビジネス課題の解決に取り組んでいます。
「Gateway to Globalization(グローバル競争力を獲得するためのゲートウェイ)」、また「Catalyst for Technology-led Business Innovation(テクノロジーを駆使し、ビジネス変革を触発するカタリスト)」となることをビジョンに掲げ、ビジネスの成長と変革を通じたお客さまのパーパスの実現に尽力します。
日本TCSの詳細はwww.tcs.com/jpをご覧ください。