日本 TCS は、NVIDIA の完全な AI スタックを活用しながら、TCS の自動車業界や製造業界をはじめとしたグローバルな業界特化型ソリューションを開発・推進し、今後、日本 TCS 麻布台オフィス内のショールームにおいてお客さまにご紹介していく予定です。(2024年11月13日)
TCSグローバルのセンター オブ エクセレンス(CoE)、NVIDIA AI EnterpriseやNVIDIA OmniverseなどのNVIDIAのAIプラットフォームへの投資、経験豊富な人材を活用し、製造、銀行・金融・保険、通信、小売、自動車といった業界に特化したサービスを提供
このページは、2024年10月24日(現地時間)、米国カリフォルニア州サンタクララならびにインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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サンタクララ | ムンバイ、2024年10月24日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、NVIDIA との協働を拡大し、お客さまが人工知能(AI)をより迅速かつ大規模に導入できるよう支援する業界固有のソリューションとサービスの提供を開始しました。これらのソリューションやサービスは、AI.Cloud(AIドットクラウド)部門の下に新設された「NVIDIA Business Unit(NVIDIAビジネスユニット)」を通じて提供します。この新部門が提供するサービスは、NVIDIAとTCSの5年以上にわたる協働を礎に、互いの機能を結集・補完し、さまざまな業界に特化しています。
2024年にTCSが実施した「AI for Business Study(ビジネスにおけるAI活用についての調査)」では、世界中の企業がAIの導入にしのぎを削っている実情が明らかになりましたが、AIの導入戦略については社内の合意形成が図られていないことも明らかになりました。AI導入への道のりは企業ごとに異なり、AIとそれぞれの企業が持つ既存機能の連携が必要不可欠です。大規模なAIの導入には、企業とビジネス慣行を深く理解し、状況に合わせてカスタマイズされたAIモデルを構築する必要があります。この度、新設されたNVIDIA Business Unitは、TCSグローバルのセンター オブ エクセレンス(CoE)や、TCSが注力するNVIDIA AIプラットフォーム(アクセラレーテッドコンピューティングやAIソフトウェアを含む)、NVIDIA AI EnterpriseおよびNVIDIA Omniverseプラットフォーム、そして高度なスキルを持つ人材を活用し、企業ごとの状況に応じたAI導入の戦略を設計・提供します。
また、この新部門は、TCS 独自のフレームワークも提供します。このフレームワークでは、深い専門的知見、企業の文脈的知識*、NVIDIA AIテクノロジーを結集し、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアプラットフォームと NVIDIA AI Foundryの一部である NVIDIA NIMマイクロサービスや NVIDIA NIM Blueprintsなどのエージェント型 AI ソリューションを構築・展開し、お客さまに大きな価値を提供します。NVIDIAとTCSは、NVIDIA AI プラットフォーム上で、各業界に特化した革新的でバリューチェーン主導のソリューションや製品の構築に向けて協働してきました。その内容は以下のとおりです。
*contextual knowledge(コンテクスチュアル ナレッジ): お客さまが置かれた様々な状況において適用すべき最適な知見
NVIDIA ワールドワイドフィールドオペレーション担当 エグゼクティブバイスプレジデントのジェイ・プリ(Jay Puri)氏は、次のように述べています。
「TCSの業界に関する深い専門知見とNVIDIAのAIテクノロジーの融合により、インテリジェントな企業変革の新時代が始まります。この度新設されたTCSのNVIDIA専門部門は、エージェントAIソリューションの構築ではNVIDIA AI Enterprise、フィジカルAIソリューションの構築ではNVIDIA Omniverseを活用し、AIによるシミュレーションを加速させ、インドおよび世界中でAI主導のイノベーションへの道を切り開きます」
TCS AI.Cloud(AIドットクラウド) ユニットヘッドのシヴァ・ガネサン(Siva Ganesan)は、次のように述べています。
「キュレート(curate)された AI 変革への道のりは、ディープドメインとディープテクノロジーの融合/交わるところ/が交差するところから生まれます。これは、TCS がビジネス変革のあらゆるサイクルにおいて優れた成果を上げてきた分野です。ビジネスとテクノロジーが融合したTCS独自の視点は、お客さまが適切な機会を特定できるようサポートします。革新的で効率的な NVIDIA AIプラットフォームと、当社の幅広い価値提供の対応範囲と実績により、お客さまはより迅速に価値を実現する手法を手に入れることができます」
TCS は、業界全体にわたる幅広い専門知見、グローバルにサービスを提供するケイパビリティ、さまざまなビジネスプロセスや業界固有の知識に対する深い理解をお客さまに提供します。TCS は、NVIDIA AI、アクセラレーテッド・コンピューティング、各種ソフトウェア、および開発プラットフォームを活用して、さまざまな業界固有のニーズに対応し、企業が AI の可能性を最大限に引き出せるよう支援します。
TCS 製造事業部門プレジデントのアヌパム・シンガル(Anupam Singhal)は、次のように述べています。
「製造業は、これまでにない精度を達成し、暗黙知にアクセスして業務を最適化し、意思決定を改善し、影響力のあるイノベーションを推進できるようになりました。これは、NVIDIAの技術力を駆使してLLM(大規模言語モデル)を活用し、TCS の製造業に関する深い専門知識で微調整/**された TCS の産業向け/業界向け製造 AI サービスによって実現することができます。TCS は、製造業界の企業が将来に備え、よりスマートで持続可能な未来に向けて変化をリードするために必要な変革的な AI ソリューションを提供することに注力しています」
NVIDIA との協働は、AIへの対応力を強化するとともに、NVIDIA の技術力を活用し、エンド・ツー・エンドでサービスを提供する専門ユニットを構築し、主要なお客さまに向けて組織全体の AI 変革を促進するという TCS の広範な取り組みの一環です。
NVIDIA エンタープライズ ソフトウェア担当バイスプレジデントの ジョン・ファネリ(John Fanelli)氏は、次のように述べています。
「工場、倉庫、ロボティクスは、大規模で物理的なAIイノベーションの礎になります。最先端の AIとシミュレーション機能を組み合わせることで、従来にないインテリジェントな製造オペレーションの可能性が広がるでしょう」
TCS は、製造業がデジタル製造という次なる潮流に乗ることができるよう、NVIDIA Omniverseプラットフォーム上に構築された新しいデジタルツイン ソリューション パッケージの開発に取り組んでおり、これにより、製品や生産設備の設計・シミュレーション・運用・最適化が可能になります。
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、世界中の大手企業における変革の道のりを50年以上に渡り支援している、ITサービス、コンサルティングおよびビジネスソリューション企業です。コンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用した、ビジネス、テクノロジー、エンジニアリングのサービスやソリューションを総合的に展開しています。これらをTCS独自のソフトウェア開発基準である「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCSは、世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループの一員で、最高水準のトレーニングを受けた61万2,000人を超える人材を擁し、世界55カ国で事業を展開しています。2024年3月31日を末日とする会計年度の売上高は290億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、MSCIグローバル・サステナビリティ・インデックスやFTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細は、www.tcs.comをご覧ください。