ニューヨーク|ムンバイ、2018年1月12日:タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は本日、世界有数の生命保険、年金および投資ソリューションのプロバイダーであるトランスアメリカ(Transamerica)と、同社の米国における生命保険および年金商品の契約管理業務の変革を目的とした業務受託契約(Third Party Administration、TPA)を締結したことを発表しました。
これによりトランスアメリカは、デジタルケイパビリティの迅速な強化、1,000万件を超える契約に関するサービスの単一かつ最新のプラットフォームへの統合、カスタマーエクスペリエンス向上による成長機会の持続的な拡大を図ります。複数年にわたる今回の契約額は20億ドルを超え、TCSにとって過去最大の契約となります。
トランスアメリカ 社長兼CEOのマーク・マリン(Mark Mullin)氏は次のように述べています。
「トランスアメリカは何事においても常にお客様を最優先に考えており、この度TCSとのパートナーシップに着手できたことを大変喜ばしく思っています。TCSが持つ変革実現や技術革新のケイパビリティは、デジタルを通じてカスタマーエクスペリエンスの向上を目指すトランスアメリカの取り組みを力強く支えてくれることでしょう。保険や年金などのあらゆる事業ラインにおける飛躍的な成長を支え、トランスアメリカの競争優位性に貢献してくれることを期待しています。今回のパートナー選定においては、技術開発に大規模かつ継続的な投資をしていること、さらに保険・年金業界において豊富な実績を有していることを重視し、TCSを選択しました。TCSとトランスアメリカ両社のコアコンピテンシーを合わせることにより、すなわちTCSは質の高い契約管理業務とカスタマーサービスを提供し、一方でトランスアメリカはデジタルエンゲージメントプラットフォームを活用し、お客様の貯蓄、保障、投資、退職をサポートする新たなソリューションを開発することで、最も効果的な方法でお客様や取引先、アドバイザーとの関係性を継続していけることでしょう」
今回のパートナーシップにより、トランスアメリカが提供する生命保険、年金、補完的医療保険、企業の任意福利厚生プランなどの様々な商品の契約管理業務の変革が可能となります。また、単純化されたクラウド型プラットフォームへ移行することで、アジャイル型の迅速な新商品開発、サービスの向上、顧客の新規獲得、イノベーションへの戦略的な投資といった面での効果も期待されます。トランスアメリカにとっては当初年ベースで約7,000万ドル、やがては1億ドルに達するコスト削減効果が見込まれることとなり、最終的な収益への貢献が期待されます。
TCS代表取締役社長兼CEOのラジェシュ ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)は次のように述べています。
「TCSはデジタルへの変革やアジャイル化、より優れたカスタマーエクスペリエンスの創出、飛躍的な成長の実現など、多くのトップ企業の “ビジネス4.0”への移行を支援しています。TCSは保険会社向けデジタルプラットフォームのTCS BaNCS(バンクス)や米国におけるケイパビリティの充実に向けて多額の投資を行ってきました。今回、トランスアメリカの継続的な変革にパートナーとして貢献できることを光栄に思います。同時に、今回の合意に基づきTCSに転籍され、新たなキャリアを歩まれることになるトランスアメリカの社員の方々を心より歓迎します」
TCS BaNCSは欧州市場で10年以上にわたり高い評価を得てきたデジタルプラットフォームで、1,700万件を超える保険契約管理の実績を有しています。オープンアーキテクチャのソリューションであり、ビジネスルールエンジン、契約管理、データ管理、イメージ処理、ワークフロー管理といったさまざまな機能を有しています。米国市場向けとしても、現在および将来的な業務要件や制度要件に対応しています。
TCS金融・保険業界向けプラットフォーム部門プレジデント兼グローバルヘッドのスレシュ ムトゥスワミ(Suresh Muthuswami)は次のように述べています。
「TCSは最新技術や現地の人材、設備に継続的な投資を行い、米国のトップ企業が急速に変化する顧客ニーズに対応できるよう支援しています。今回の合意により、TCSは高度に専門化された米国のTPA市場への参入を果たすとともに、今後はTCS BaNCSを米国の保険業界における唯一のプラットフォームとして確立していきます。TCSは世界中で保険業界のお客様の業務変革を支援しており、そうしたお客様の成長において重要な役割を担っています。革新的な技術サービスやTCS BaNCSのアジャイルデジタルプラットフォーム、さらに圧倒的な業界知識を通じて、お客様の製品のより迅速な市場投入やカスタマーエンゲージメントの向上、コグニティブオペレーションなどの実現に貢献しています。トランスアメリカと素晴らしい関係を築けることを楽しみにしています」
TCSはトランスアメリカの保険契約者が質の高いサービスを安定的に受けられるよう、また約2,200名の社員の雇用を維持するため、現在同社の生命保険、年金、補完的医療保険、企業の任意福利厚生プランの各業務部門に在籍するすべての対象社員に対してTCSへの転籍の提案を実施する予定です。
TCSに転籍する社員には現在の勤務地で仕事を継続する機会を提供します。さらに、これを機にトランスアメリカとの関係を拡大し、同社が事業展開する米国内の様々な都市にオフィスを設置します。
TCSは米国アイオワ州シーダーラピッズに新たな北米保険事業活動拠点を設立する計画をはじめ、この地域で幅広い投資を予定しています。米国各地で従事している2,200名のトランスアメリカ社員の雇用継続に加え、アイオワ州では現地社員を新規採用するほか、教育機関との連携も構築し、さらにデジタルのスキルに習熟した社員の育成にも力を入れていく計画です。米国で最も地域社会に貢献している企業50社の一社として、アイオワ州内の各地のリーダー、地域団体などと協力しながら、「goIT(ゴーIT)」や「Ignite My Future In School(イグナイト マイ フューチャー イン スクール)」といった主要教育プログラムを州全域の生徒や教育者、学校、地域社会に広めていきます。
【トランスアメリカ(Transamerica)について】
トランスアメリカは100年以上の歴史を持つ、生命保険・年金・投資ソリューションを提供するリーディングカンパニーです。米国における契約者数は数百万人にのぼります。経済的に安定した生涯を送るうえで健康は欠かせない要素であるとの考えから、人々が今日をより良く生き、将来への不安を減らすために必要な備えをできるよう、トランスアメリカ専任のプロフェッショナルがサポートします。トランスアメリカは質の高い生命保険や投資商品、個人向け・団体向け年金プラン、資産管理サービスなど幅広い商品を揃え、ほぼすべてのセグメントのお客様のニーズに対応します。2016年の契約者への給付額は、保険金、年金、年金資産の運用益を含め、72億米ドルを超えています。本社はメリーランド州ボルチモアにあり、その他の主要事業はアイオワ州シーダーラピッズを拠点としています。トランスアメリカはエイゴングループに所属する保険会社です。エイゴングループはオランダを拠点とし、20カ国以上で生命保険、年金プラン、資産管理商品を提供する世界有数の保険事業グループです。2016年の投資運用額は7,840億米ドルでした。トランスアメリカの詳細については www.transamerica.com をご覧ください
【タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)について】
タタ・コンサルタンシー・サービシズは、世界の企業を顧客として革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを提供する企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、IT、BPS、インフラストラクチャ、エンジニアリング、およびアシュアランスサービスを総合的に展開しています。これらは卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自のグローバル・ネットワーク・デリバリー・モデル(Global Network Delivery Model)を通じ、提供されています。TCS は世界有数のコングロマリット(複合企業体)であるタタグループに属し、390,000人を超える最高のトレーニングを受けた人材を世界46 カ国に展開しています。2017 年3 月31 日を末日とする会計年度の売上高は176 億米ドルに達し、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。TCS の詳細については www.tcs.com/jp をご覧ください。
※本内容は、2018年1月12日(現地時間)に米国・ニューヨーク、インド・ムンバイで発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は、原文(英語)をご覧ください。