Press Release
2018年4月12日
東京 | 2018年4月12日: タタコンサルタンシーサービシズ(以下、TCS)は、4月21日~22日に鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開幕する全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下、SUPER FORMULA)2018年シーズンに向けて、TCS NAKAJIMA RACINGへの支援体制を発表しました。
TCSは、2017年シーズンよりSUPER FORMULAに参戦するNAKAJIMA RACING(有限会社中嶋企画、代表取締役社長:中嶋 悟)をタイトルスポンサーとして、また、TCSがグローバルで培ってきた知見と技術力を生かし,テクノロジーパートナーとしてITの側面で技術的なサポートを提供しています。
車体のカラーリングが一新
2018年シーズンはマシンのカラーリングがリニューアルされます。全11チームがエントリーするSUPER FORMULAにおいて、ライバルチーム勢の車両から異彩を放つ、ブルー、ホワイトを基調としたデザインを踏襲しつつ、ブルーのレイアウトがより強調され、TCSのロゴが鮮明に映えるデザインとなりました。
新ドライバーが加入
今シーズンは中嶋大祐選手に代わり、昨シーズン、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGからSUPER FORMULAに参戦した伊沢拓也選手(#65)がTCS NAKAJIMA RACINGに加入しました。伊沢選手は2018年シーズンへの抱負について次のように述べています。
「今季の目標は、まず1勝を挙げること。メンバーの力を結集すれば十分に勝てるポテンシャルがあるチームだと感じています。コミュニケーションをしっかり取り合い、さまざまなアイデアを試しながら、勝つことだけを考えてレースに臨みます」
TCSは表彰台を目指し果敢にレースに挑む伊沢選手を応援します。
テクノロジーパートナーとしてのTCSの取り組み
現在、SUPER FORMULAにエントリーするレーシングチームに対しサーキットで提供されるタイミングデータ(サーキットを周回する車両の最高速やラップタイム)は、直近の周回情報のみで、これまで、刻々と更新されるタイミングデータの記録はチームスタッフによる手作業で行われていました。また、サーキットごとに提供されるデータ表示形式*1も異なることから、データ収集と解析の効率化が求められていました。
そこで、TCSは、これらの課題を踏まえ、周回タイムやサーキットの天候、ピット作業中の給油量のデータ収集を自動化するとともに、これらのデータを一元的に管理、表示できるダッシュボードを開発し、ユーザーエクスペリエンス(UX)の改善、向上を目指しています。
テスト走行から予選、決勝レースにかけて随時生成されるサーキット環境や車両から得られたデータを収集、解析し、チームドライバーへフィードバックすることでパフォーマンスの向上を図ることに加え、チーム全体で共有することにより、次戦以降のレース戦略策定にも寄与すべく、研究と実証を継続していきます。
研修生の参加
2017年シーズンに引き続き、日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(日本TCS)より2名の社員がTCS NAKAJIMA RACINGにピットクルーとしてシーズン全戦を通じて参加し、ハンズオンでマシンやレースに関する理解を深めることで、テクノロジーサポートの向上を目指していきます。
全日本スーパーフォーミュラ選手権(SUPER FORMULA)について
SUPER FORMULAは、1シーズン(年間)全7戦を通じて行われ、11チーム、国内外の19名のドライバーが国内5つのサーキットを転戦してチャンピオンシップを争う、アジアで唯一の国際格式フォーミュラ選手権シリーズです。SUPER FORMULAにエントリーする車両はレースに特化した競技専用で、シャシーは全チーム共通でイタリア・Dallara(ダラーラ)社製「SF14」を使用する規定になっています。シャシーに搭載するエンジンは2リッター直列4気筒・直噴ターボエンジンで、各チームはHONDA(本田技研工業)製「HR-417E」またはTOYOTA(トヨタ自動車)製「RI4A」のいずれかを選択します。軽快かつ俊敏な走行性能を備えたマシンは、参戦するドライバーから「コーナリング速度はF1以上」と言われています。SUPER FORMULAの特徴的なルールには、決勝レースで5回だけ使用が許可される「オーバーテイクシステム」があり、ドライバーがステアリングの「オーバーテイクボタン」を押すと、燃料流量の上限が20秒間だけ拡大し、エンジン出力が増強されることで、前走するライバル車に追い抜き(オーバーテイク)をかけるチャンスが生み出されます。レースにおける重要な戦略的要素であるとともに、ファンにとって見どころのひとつになっています。
SUPER FORMULAの詳細については、https://superformula.netをご覧ください。
NAKAJIMA RACINGについて
NAKAJIMA RACINGは、日本人初のF1フルタイムドライバー中嶋 悟氏が1991年にF1ドライバーを引退後、国内外の若手ドライバーの育成を目指して設立し、1992年より自らが総監督を務めるプロフェッショナル・モーターレーシングチームです。NAKAJIMA RACINGはレースでの勝利のみに目的を置くのではなく、より多くのファンや自動車業界の関係者から、内容が充実したイベントとして評価されることを重視しています。また、技術的な進化にとどまらず、自動車の社会性も考慮し、モータースポーツの振興に貢献することを目指しています。NAKAJIMA RACINGの詳細については www.nakajimaracing.co.jp をご覧ください。
【タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について】
タタコンサルタンシーサービシズは、半世紀にわたり革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援しています。TCSはコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS独自のアジャイル・デリバリー・モデルを通じ、地理的制約にとらわれることなく提供しています。
TCSは世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタグループに属し、最高水準のトレーニングを受けた390,000人を超える人材を擁し、世界46 カ国で事業を展開しています。2017年3月31日を末日とする会計年度の売上高は176億米ドルに達し、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。TCSの詳細については www.tcs.com をご覧ください。