東京 | ムンバイ、2018年10月4日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)と、工学分野における日本有数の研究機関である東京大学 生産技術研究所(東大生研)は、共同研究および人的交流の促進を目指す覚書を締結しました。
TCSはお客様のデジタルトランスフォーメーションを支援する技術革新を目指し、世界各地の学術機関、研究機関、スタートアップ企業、提携パートナーとの共同研究ネットワークであるコ・イノベーション・ネットワーク(COIN™)で、それぞれの強みを生かしながら技術革新を推進しています。
TCSと東大生研は連携して、ロボット工学分野での基礎研究や技術検証を皮切りに、将来的には広くデジタル分野での技術の実用化や、実社会へ実装可能なソリューションの開発を目指します。また、研究者の人的交流も促進します。
東大生研 所長の岸 利治教授は、次のように述べています。
「インド有数のITサービス企業であるTCSとの連携は、我々の専門的技術を社会へ還元していく道筋として非常に期待しています。工学分野での我々の幅広い研究成果が、TCSとの国際的産学連携を通して有効活用され、課題解決や新たな価値創造へとつながることで、社会貢献につながると信じています。研究者の人的交流も、当研究所のもつ次世代育成という役割にも貢献するものと思います」
TCS エグゼクティブバイスプレジデント(EVP)兼 チーフテクノロジーオフィサー(CTO)のアナンス・クリシュナン(Ananth Krishnan)は、次のように述べています。
「Business 4.0™の世界では、新たな価値を創出し、提供するにはパートナーエコシステムの構築と活用が不可欠です。コ・イノベーション・ネットワークはまさにそうした視野に立ち、学術から生まれる研究と技術的ブレークスルーと実社会のニーズを引き合わせようとするものです。東京大学 生産技術研究所とともに手を携え、このネットワークをさらに強力なものにできることを喜ばしく思います」
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ(日本TCS)専務 兼 チーフデジタルイノベーションオフィサー(CDIO)の中村 哲也は、次のように述べています。
「東京大学 生産技術研究所のような卓越した研究機関と協働できることを光栄に思います。学術機関とのパートナーシップは、TCSがBusiness4.0™の実現を目指すお客様の変革を支援する上で極めて重要な取り組みのひとつです。東京大学生産技術研究所が擁する広範かつ卓越した知見と、私たちTCSがグローバル市場で培ってきた知見を融合し、世界的な社会課題の解決につなげることで、日本の学術機関のグローバルにおける地位の向上に貢献したいと考えています」
東京大学 生産技術研究所について
東京大学 生産技術研究所は1949年の設立以来、約70年の歴史を有する国内最大規模の大学附置研究所です。総合工学研究所として、対象とする研究は工学のほぼ全ての領域を包含し、教授・准教授・講師がそれぞれ主宰する約120の研究室を擁しています。約300名の教職員と約750名の大学院学生の総勢1,000名以上が教育研究活動に従事し、多くの優れた研究成果を創出すると共に、多くの優秀な人材を輩出してきました。また、全研究室が何れかに属する基幹組織である5つの研究部門を経糸としつつ、複数の研究部門を跨る緯糸として、9つの研究センターと3つの連携研究センター、さらには国際的な共同研究を展開する2つの国際連携研究センターを設置し、各専門分野の独創的な研究の推進に加えて、分野融合かつ国際的な活動を組織的に展開しています。昨年度には、附属千葉実験所が本所発祥の地である西千葉地区から柏キャンパスに機能移転すると共に、価値創造デザイン推進基盤も新たに活動を開始しました。
東京大学 生産技術研究所の詳細については、www.iis.u-tokyo.ac.jpをご覧ください。
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズは、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、ITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブテクノロジーを活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーション・インディペンデント・アジャイル・デリバリー・モデル(Location Independent Agile Delivery Model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた40万人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2018年3月31日を末日とする会計年度の売上高は190億9,000万米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細についてはwww.tcs.comをご覧ください。