部品故障予防、安全性向上、耐用期間延長を実現する新時代型の鉄道業界向け資産管理ソリューション
ニューヨーク |ムンバイ、2018年11月19日:タタコンサルタンシーサービシズは、本日、鉄道業界の顧客へのデジタルトランスフォーメーションを支援するため、SAPと協働しSAP® Leonardo を活用した「インテリジェント・レール・デジタル・メンテナンス(Intelligent Rail Digital Maintenance(iRDM)」ソリューションを構築していることを発表しました。
iRDM ソリューションは、IoTや機械学習、高度なアナリティクス、ビッグデータ、ドローン、モビリティといったSAP® Leonardoの最先端技術コンポーネントを活用し、ドローンを使用した安全点検、車両、線路、構造物、鉄道線路の付帯設備など、さまざまな資産状態の遠隔監視、重大な部品不具合を防ぐための予知保全を行います。また、ソリューションに備えられた保守機能は顧客企業の資産管理プロセスと連携します。
資産の耐用年数が延長することで、安全性向上や不慮の稼働停止の低減、運用効率化、設備投資支出の抑制などの効果が期待できます。
TCS旅客・運輸(TTH: Travel, Transportation and Hospitality)グループ バイスプレジデントのシヴァ・ガネサン(Siva Ganesan)は、次のように述べています。
「iRDMソリューションは、TCSが40年以上にわたり培ってきた、鉄道事業の中核機能全般における熟達した経験を生かし、鉄道業界のお客様の資産管理や修理プロセスにおけるデジタルトランスフォーメーションを可能にします。安全性や資産可用性の向上、状態の可視化、さらに標準化されたグローバル・ベストプラクティスの組織全体での導入促進など、お客様にさまざまなメリットをもたらすでしょう」
また、TCS エンタープライズ・アプリケーションサービス部門 グローバルヘッドのアキレシュ・ティワリ(Akhilesh Tiwari)は、次のように述べています。
「このデジタルを活用した資産管理ソリューション、TCSの業界および技術に関する専門知識、さらに、このクラウド型ソリューションの実装におけるSAPとのパートナシップが一体となることで、迅速なイノベーションを可能にします。これはお客様のビジネスの俊敏性の獲得に貢献するでしょう」
一方、SAP SEの旅客・運輸部門 ゼネラルマネージャーのポール・ペスッティ(Paul Pessutti)氏は、次のように述べています。
「今回のTCSとの運輸業界向けソリューション構築に大いに期待を寄せています。TCSとSAPは、両社の専門的な業界知識や質の高いデリバリーに対するこだわり、顧客主義の視点を生かし、お客様がインテリジェント・エンタープライズへの変革に踏み出すお手伝いをします」
TCSの旅客・運輸(TTH)グループには、世界中の顧客企業と協働し、業界屈指の大規模なIT変革プログラムや先駆的な取り組みを行ってきた実績があります。お客様が新たなデジタル技術を導入し、アプリケーションやインフラを最新の状態にすることにより、カスタマーエクスペリエンスの充実、業務効率や生産性の向上を実現できるよう、各種オファリングを取り揃えています。
SAP関連のサービスには、コンサルティング、アドバイザリー、実装、ロールアウト、アップグレード、シェアードサービス、ホスティングサービスなどがあります。
SAPの最近のオファリング(SAP S/4HANA®、SAP® C/4HANA、SAP® SuccessFactors、SAP® Ariba、SAP Cloud Platform等)の評価支援、将来に向けたアーキテクチャや戦略の策定などを行っています。
米国(シンシナティ)、フランス(パリ)、インド(ムンバイ)、日本(東京)にはイノベーションやデモの拠点があり、そこではSAPの新商品の体験やデジタルトランスフォーメーションのエコシステムを通じ、世界中のイノベーションに触れることができます。
シヴァ・ガネサンは、加えて次のように述べています。
「TCSは、SAPとのコイノベーション(Co-Innovation)を通じ、可視化された価値をお客様に提供しています。TCSは、ドメイン知識やビジネスコンテクストの知識、次世代技術に関する熟達したケイパビリティを活用し、画期的なソリューション構築に継続的に取り組んでおり、これがTCSをお客様から選ばれるイノベーション・パートナーたらしめているといえるでしょう」
Tata Consultancy Services Ltd (TCS) について
タタコンサルタンシーサービシズは、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、ITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーション・インディペンデント・アジャイル・デリバリー・モデル(Location Independent Agile Delivery Model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタグループに属し、最高水準のトレーニングを受けた41万1,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2018年3月31日を末日とする会計年度の売上高は190億9,000万米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。
※本内容は、2018年11月19日(現地時間)、米国・ニューヨークおよびインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの抄訳です。