* 本プレスリリースの日本語抄訳では、会計年度表示を本社(インド)に合わせた表記としています。 (例:2020年3月31日を末とする会計年度は「2020年度」となります)
このページは2019年10月10日(現地時間)にインド ムンバイにて発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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ムンバイ、2019年10月10日: ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューション企業であるタタコンサルタンシーサービシズ(本社:インド・ムンバイ、以下、TCS)は、Ind AS(インド会計基準)およびIFRS(国際財務報告基準)に基づき、2019年9月30日を末日とする四半期の連結決算を発表しました。
*基準日は2019年10月18日、支払日は2019年10月24日を提案
TCS CEO(最高経営責任者)兼 マネージングディレクターのラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)は、第2四半期の業績について、次のように述べています。
「金融サービスと小売の産業分野での変動が大きかったにもかかわらず、安定した成長を遂げることができました。直近6四半期で最高の受注を記録したことから、今後もTCSのサービスに対する活発な需要が中長期的に続くと確信しています。現在、複数の業界においてディスラプション(創造的破壊)が進行し、Business 4.0™時代の大規模な変革が急速に実現しています。自動車業界では、TCSの先進のエンジニアリングR&DのスケーラビリティやAIやIoTなどのデジタルテクノロジーに関する深い知見が評価され、TCSは主要完成車メーカーから理想的な革新パートナーとしてプロダクトR&Dバリューチェーンの一部に採用されています。次世代モビリティの開発に向けたGM(ゼネラルモーターズ)とTCSの戦略的提携は、自動車業界におけるTCSの評価を如実に示しているといえるでしょう」
TCS COO(最高業務執行責任者)兼 エグゼクティブディレクターの N.ガナパシー・スブラマニアム(N. Ganapathy Subramaniam)は、次のように述べています。
「Business 4.0 のフレームワークとデジタルエコシステムを重視するTCSの視点は、変革と成長を追求する顧客に確実に貢献しています。TCSは今後も、クラウド化、自動化、データの成熟度向上に向けた取り組みなど、顧客が注力する主要な成長分野に参画できるよう、デジタルケイパビリティの差別化への投資を継続していきます。また、TCSのプロダクトとプラットフォームは幅広い顧客から受け入れられ、マーケットも拡大しつつあります。第2四半期には、アセットマネージャーやブローカー、ディーラー、カストディアン*1などの金融業界向け統合型プラットフォームTCS BaNCS Asset Servicingと、ライフサイエンス業界向け次世代型臨床開発クラウドシステム(ADD: Advanced Drug Development)に総合的なフィージビリティ調査*2のプラットフォームを立ち上げました。様々な業界や地域でプレゼンスを確立し、マシンファーストのアプローチと世界最大級のアジャイル開発対応人材を擁するTCSは、今後も成長を続けていきます」
*1 Custodian: 投資家に代わって有価証券の管理(Custody)を行う機関
*2 Site Feasibility Assessment: 臨床試験施設のプロトコル実施可能性を検討する調査
TCS CFO(最高財務責任者)の V.ラマクリシュナン(V. Ramakrishnan)は、次のように述べています。
「市場が流動的でありながらも、TCSは成長に向けた体制を整えています。第2四半期の利益率は、人材および堅調な受注に応えるために必要な能力の増強への継続的な投資を反映したものです」
産業分野別:
ライフサイエンス・ヘルスケア(16%増)とコミュニケーション・メディア(11.8%増)が成長を牽引しました。他の分野もすべて成長し、銀行・金融・保険(BFSI: Banking, Financial Services and Insurance)は8%増、製造業は7.8%増、テクノロジー&サービスは5.6%増、小売・消費財(CPG:Consumer Packaged Goods)は4.8%増となりました。
市場別:
欧州(16%増)と英国(13.3%増)が成長を牽引しました。北米(5.3%増)とアジア太平洋(6.5%増)もそれぞれ成長し、新興市場ではインド、(7.7%増)、中東・アフリカ(7.3%増)、中南米(7.3%増)において安定成長を記録しました。
サービス分野別:
コンサルティングおよびサービスインテグレーション:
エンタープライズアジリティ、合併、買収、売却に加え、サプライチェーン・アズ・ア・サービスをめぐる戦略的オファリングの牽引力が高まりました。
デジタルトランスフォーメーションサービス:
クラウドサービス、IoT、サイバーセキュリティが成長を牽引しました。
将来的な世界の自動車エンジニアリングに向けたGMとの戦略的提携は、TCSの自動車業界における先進的なエンジニアリングR&Dサービスの知見を如実に示しています。
コグニティブビジネスオペレーション:
AIおよび機械学習と並び、セキュアハイブリッドクラウドが顧客のデジタルトランスフォーメーションおよび持続可能な事業活動において重要な役割を果たしています。
ハイブリッドクラウド・トランスフォーメーションサービスとデジタルカスタマーエクスペリエンス・トランスフォーメーションサービスに対する活発な需要がみられました。
2019年9月30日現在、TCSは第2四半期に申請した192件を含め4,874件の特許を申請中で、これまでに1,121件の特許を取得しています。
受注増に対応するため、活発な人材採用の結果、第2四半期の総従業員純増数は14,097名となり、四半期ベースで過去最高を記録しました。2019年9月30日現在の連結ベースの従業員数は450,738名です。
TCSは、引き続きローカライゼーション・イニシアチブを推進中で、現在従業員の出身国は146カ国に上ります。女性従業員の比率は36.3%へとさらに上昇しました。
有機的な人材開発への投資を継続し、第2四半期末現在、322,000名超の従業員に複数の新たなテクノロジーに関する研修を、また、391,000名超の従業員にアジャイルメソッドに関する研修を実施しました。
TCSは業界最高レベルの従業員保持率を維持し、ITサービス部門の直近12ヶ月の離職率は11.6%を維持しました 。
Tata Consultancy Services Ltd (TCS) について
タタコンサルタンシーサービシズは、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、ITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーション・インディペンデント・アジャイル・デリバリー・モデル(Location Independent Agile Delivery Model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタグループに属し、最高水準のトレーニングを受けた450,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2019年3月31日を末日とする会計年度の売上高は209億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。
Business 4.0™について
目まぐるしい変化が続く現代のビジネス環境において、企業がデジタル技術を駆使し、ビジネス変革を実現する上で不可欠な企業の取り組みとビジネスに採り入れるべき技術的要素を集約した、TCS独自のソートリーダーシップ・フレームワークです。
TCSは、企業のビジネスにおける取り組みとして 「エクスポネンシャルな価値の創造(Creating Exponential Value)」 「マス・パーソナライゼーション(Driving Mass Personalization)」 「エコシステムの活用(Leveraging Ecosystems)」 「リスクへの挑戦(Embracing Risk)」を実践することに加え、ビジネスに採り入れるべき技術的要素として「アジャイル(Agile)」 「自動化(Automation)」 「人工知能(Intelligent)」 「クラウド(Cloud)」を挙げています。
TCSは、デジタル技術の急速な進化によって従来の市場にディスラプション(創造的破壊)をもたらす企業が次々と出現する現代を「Business 4.0™の時代」と認識する一方、この厳しい市場環境においてビジネス変革を実現した企業を「Business 4.0™企業」と定義し、ビジネス変革を目指す顧客企業への啓蒙活動に取り組むとともに、顧客企業のパートナーとしてデジタルトランスフォーメーションの道のりを支援しています。
Business 4.0™の詳細については、www.tcs.com/jp-ja/Business40をご覧ください。