ロンドン | ムンバイ、2019年11月19日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、英国ヴァージン アトランティック航空(Virgin Atlantic Airways、以下、Virgin Atlantic)との間で、革新的なカスタマーエクスペリエンス(CX)を創出するため、テクノロジーパートナーシップを強化することを発表しました。
2004年に開始し、TCSがバックエンドのIT機能を支援してきたVirgin Atlanticとの戦略的テクノロジーパートナーシップは、現在では、デジタルメディアのさまざまな先進テクノロジープログラムに対応し、「世界で最も愛されるトラベルカンパニー」を目指すVirgin Atlanticのビジョンの実現に直接的に寄与しています。現在、TCSは、オンラインのフライト予約から飛行機を降りるまで、乗客が体験するあらゆるプロセスに携わっています。
Virgin AtlanticのCX向上の取り組みのひとつに、TCSのテクノロジーソリューションを用いて、ヒースロー空港、ガトウィック空港(英国・ロンドン)にセルフサービスの手荷物チェックインカウンターを導入し、乗客により円滑なフライト体験を提供したことが挙げられます。現在、このサービスは、Virgin Atlanticの全てのフライトに導入されており、これまでに200万個の手荷物を取り扱ってきました。
もうひとつの例として、TCSが開発したコグニティブチャットボットの導入も挙げられます。これは、乗客の質問に対し、チャットボットがウェブサイトで迅速に回答し、サポートデスクに問い合わせる負担を解消したものです。
Virgin Atlanticは、より俊敏性に優れたテクノロジーの全体像をTCSとともに描くことで、リアルタイムのデータアナリティクス、航空機材の燃料補給の自動化、音声対応予約システムのPoC(概念実証)など、次に目指すべきデジタルイノベーションの特定をも可能にしました。
TCS UK & Europe トラベル・トランスポーテーション&ホスピタリティ(TTH)部門 ヘッドのアルン・プラディープ(Arun Pradeep)は、次のように述べています。
「CXはデジタルトランスフォーメーションの成功において鍵となるものです。TCSは、その成功に不可欠となるデジタル分野の専門知識と文脈的知識*を有しています。当社とVirgin Atlanticのパートナーシップは今年で15年目を迎え、これまでに格段の進歩を遂げてきました。航空業界を牽引するVirgin Atlanticのデジタルトランスフォーメーションの一助となり、より快適な旅を乗客に提供できることを光栄に思います」
*Contextual Knowledge(コンテクスチュアルナレッジ)
: 顧客が置かれた様々な状況において最適な知見
Virgin Atlantic 最高情報責任者(CIO)のアシュ・ジョクー(Ash Jokhoo)氏は、次のように述べています。
「当社は、TCSとの戦略的テクノロジーパートナーシップを通じて乗客のフライト体験を変革し、旅をより気軽なものにしてきました。これまでも常にイノベーションの創出に注力してきましたが、今後、『世界で最も愛されるトラベルカンパニー』 を目指す道のりを、TCSと共に、より力強く歩み出せることに期待を寄せています」
Virgin Atlanticについて
Virgin Atlanticは、英国の起業家 リチャード・ブランソン卿(Sir. Richard Branson)によって、1984年に創業された航空会社です。顧客サービスとイノベーションを重視し、現在では、年間540万人の乗客に対応しています。最近では、英国で唯一APEX(Airline Passenger Experience Association)のオフィシャルエアラインレイティング(Official Airline Ratings) の「5つ星グローバル航空会社(Global Five Star Airline)」部門に3年連続で認定されています。本社は英国・ロンドンにあり、世界に10,000人の従業員を擁し、世界4大陸で27の就航地、46路線を構築しています。
米国デルタ航空(Delta Air Lines)との合弁により、英国と米国を結ぶ大西洋路線の主要企業となり、1日38便、経由便を含めると200の米国内および国際都市間を繋いでいます。
2019年9月には、フランスエアバス(Airbus)製A350-1000を初めて採用しました。A350-1000は、現在、世界で就航中の機材の中で最も静粛性と燃費に優れた機材のひとつとして評価されています。近年では、2018年にカーボンディスクロージャープロジェクト(Carbon Disclosure Project)のリーダーシップ評価において「Aランク」を獲得し、世界で最もサステナブルな企業として評価されています。
2018年5月15日、Virgin Atlanticは、エールフランス‐KLM(Air France-KLM)、デルタ航空(Delta Air Lines)との間で、現在、各社がそれぞれに就航中の大西洋路線を共同で運営する合弁会社を設立する契約を締結しました。これは、現在、手続きが進行中で、完了の暁には、Virgin Atlanticは今回の合弁拡大により、大西洋路線を利用する乗客に向けて、最も合理的な路線、便利なフライトスケジュール、リーズナブルな運賃体系、各社間の共同運航による増便などのメリットがもたらされる、としています。
こうしたメリットには、提携航空会社間でのマイレージの貯蓄や使用も含まれます。また、各地のハブ空港に施設が集約されることによるメリットも提供されます。これは、接続便が効率化され、Virgin Atlanicのプレミアムメンバーは、いずれの航空会社の空港ラウンジも利用できるようになるためです。
2019年2月、Virgin Atlanticは、アイルランドのコミューター航空会社 ストバートグループ(Stobart Group)との合弁事業に伴い、フライビー(Flybe)と ストバートエア(Stobart Air)を獲得しました。2019年10月、フライビーはヴァージンコネクト(Virgin Connect)としてリブランディングされ、英国内の各都市と、Virgin Atlanticのハブ空港であるマンチェスター空港やヒースロー空港を繋ぎ、年間850万人の乗客を170の空港へ運ぶ、ヨーロッパ最大のリージョナル航空会社となりました。Stobart Airは好業績を上げているフランチャイズ企業で、本社はアイルランド・ダブリンにあり、航空機リース事業(プロピウス:Propius)を運営する企業です。
Tata Consultancy Services Ltd(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズは、創業から50年に渡り、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、ITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタグループに属し、最高水準のトレーニングを受けた45万人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2019年3月31日を末日とする会計年度の売上高は209億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。
TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた45万人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2019年3月31日を末日とする会計年度の売上高は209億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。
※本内容は2019年11月19日(現地時間)、英国・ロンドンならびにインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの抄訳です。