ニューデリー|ムンバイ、2019年12月6日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、クラウドを基盤とした臨床開発ソリューション TCS ADD が、「India Pharma Awards 2019」において「Excellence in Ancillary* Pharma Services(エクセレンス イン アンシラリー* ファーマ サービシズ)」部門を受賞したことを発表しました。
*ancillary: 「補助的な」の意。
このアワードは、製薬業界における先進的企業の中から、業界に発展をもたらすイノベーションにおける顕著な取り組みを表彰するものです。TCSは、知的財産および商用オフザシェルフ*を活用しながら、自動化、AI、IoTといったデジタル技術を駆使し、患者エンゲージメント、メタデータ管理、規制当局への申請・報告等のデジタル化と変革を牽引する役割を担ってきたことが評価され、受賞に至りました。
*Commercial off-the-shelf: 既製品で販売・リースが可能なソフトウェアまたはハードウェア、あるいは一般向けにライセンスが提供されている製品を採用すること。システム開発コストの削減と既製品の採用による開発期間の短縮などの利点がある。
TCS ライフサイエンス&ヘルスケア部門 プレジデントのデバシス・ゴシュ(Debashis Ghosh)は、次のように述べています。
「私たちはライフサイエンス業界に関する深い専門知識とデジタル技術やAIに関する知見を組み合わせることで、ライフサイエンス業界の発展と変革に寄与するテクノロジー・プラットフォームを構築しています。今回の受賞は、TCS ADDが臨床開発現場におけるデジタル・トランスフォーメーションを促進し、迅速性、法令遵守、患者エクスペリエンスの向上をもたらしている証といえるでしょう」
現在、TCS ADDはライフサイエンス業界におけるグローバル企業18社が、プロダクト・イノベーションを推進するために採用しているクラウド基盤の次世代臨床開発プラットフォームです。臨床データやメタデータの管理、ファーマコビジランス、患者エンゲージメント、治験管理、データ分析やインサイト創出などを包含し、臨床研究開発のバリューチェーンの合理化に寄与します。このプラットフォームは、臨床開発試験の計画策定の最適化・計画のセットアップや施行の迅速化、包括的かつ斬新なデータソースの管理、有意なインサイトの提供、規制当局の要求事項に沿った患者アドヒアランスの向上、患者エンゲージメントの促進などの一連のプロセスの円滑化と効率化を実現します。
TCS ADDは、「ディシジョンファブリック™(Decision Fabric™)」というコグニティブなエンジンをベースとし、クラウドコンピューティングアーキテクチャと、直感的に理解しやすいユーザーエクスペリエンスデザインを活用することで、GCP*および個人情報保護関連法を遵守しています。
*Good Clinical Practice Guidelines: 治験の施行において遵守すべき規則。
Tata Consultancy Services Ltd(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズは、創業から50年に渡り、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、ITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた45万人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2019年3月31日を末日とする会計年度の売上高は209億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。
※本内容は2019年12月6日(現地時間)、インド・ニューデリーならびにムンバイで発表されたプレスリリースの抄訳です。