TCS、成長回復への道筋を示すとともに運用上のレジリエンスを発揮
* 本プレスリリースの日本語抄訳では、会計年度表示を本社(インド)に合わせた表記としています。 (例:2020年3月31日を末とする会計年度は「2020年度」となります)
このページは2020年7月9日(現地時間)にインド ムンバイにて発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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ムンバイ、2020年7月9日: ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューション企業であるタタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、Ind AS(インド会計基準)およびIFRS(国際財務報告基準)に基づき、2020年6月30日を末日とする四半期の連結決算を発表しました。
*基準日は2020年7月17日、支払日は2020年7月31日
TCS CEO(最高経営責任者)兼マネージングディレクターのラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)は、次のように述べています。
「当四半期の結果は、新型コロナウィルスのパンデミックの影響により、当期のはじめに予測した業績を下回りました。ライフサイエンス、ヘルスケアを除くあらゆる部門で影響を受けました。しかし、今が底であり、今後は再び成長への軌道に乗りはじめるでしょう。この危機の初期段階が収束し、オペレーションが安定しつつある現在、顧客はポストコロナの世界における適応力の獲得と成功を目指し、新たなスタートを切りつつあります。現在、多くの顧客がフロントエンドの変革に注力し、またTCSのプロダクトやサービスがそれを大きく牽引しています。もう一つの大きな投資領域は、IT運用上のレジリエンス、適応力および最適化の加速を目的としたものです。TCSは、オペレーション、アプリケーション、クラウド、サイバーセキュリティを含む主要な変革プログラムに関する大型の契約を複数締結ました。TCSがSecure Borderless Workspaces(SBWS)モデルを通じて提供する“マシンファースト(Machine First)”のアプローチが、私たちにこのようなチャンスをもたらしています。たいへん励みになることは、当四半期において顧客が新たな事業変革プログラムを立ち上げ、変更プログラムを再開させたことです。これはビジネスの信頼性の回復の兆しともいえるでしょう」
TCS COO(最高業務執行責任者)兼 エグゼクティブディレクターのN.ガナパシー・スブラマニアム(N Ganapathy Subramaniam)は、次のように述べています。
「現在、ロケーションインディペンデントな(地理的な制約に捉われない)働き方が普及しつつあります。顧客はリモートワークを導入することに前向きな姿勢を示しており、新しい共創的なテクノロジーを利用しながら業務を遂行するようになっており、TCSのSBWSモデルが採用されつつあります。将来の新規事業、セールス、契約やプログラム実行のため、TCSはこのモデルをシームレスかつ成功裏に適用、拡大してきました。この3か月、TCSが、さまざまな顧客を支援する中で示してきたレジリエンスと適応力は、将来的な競争力を獲得するための証といえるでしょう。不確実性を伴う経済の後退局面にもかかわらず、TCSは堅調に契約を獲得し、優れたパイプラインを維持してきました。今後も当面の課題を乗り越え、将来の成長へと繋げられるよう、顧客へのサポートに注力していきます」
TCS CFO(最高財務責任者)のV. ラマクリシュナン(V Ramakrishnan)は、次のように述べています。
「TCSは従業員やパートナー企業を積極的にサポートするとともに、当四半期の売上の大幅な落ち込みを抑えながら、業界トップクラスの営業利益率を実現しました。TCSの高い実行力が優れたキャッシュコンバージョンとキャッシュバランスをもたらし、この逆境の克服に寄与しました」
産業分野別: ライフサイエンス&ヘルスケア(13.8%増)が堅調な成長を維持しました。その他すべての領域はそれぞれ減退しました: 銀行・金融・保険(4.9%減)、小売・消費財(12.9%減)、 通信・メディア(3.6%減)、製造(7.1%減)、テクノロジーサービス(4%減)。
市場別: 世界規模の需要縮小により欧州(2.7%増)とラテンアメリカ(0.2%増)を除くすべての地域で成長が鈍化しました: 北米(6.1%減)、英国(8.5%減)、インド(27.6%減)、アジア太平洋(3.2%減)、中東・アフリカ(11.7%減)。
サービス分野別:
2020年6月30日現在、総従業員数は443,676人でした。従業員の出身地は146カ国で、女性従業員の比率は36.2%でした。
TCSは、有機的な人材開発への投資を継続し業界トップレベルの実績を達成しています。第1四半期は延べ7,900万時間の学習時間を確保し、前期から28%増加しました。353,000人超の従業員に複数の新規技術に関する研修を、417,000人以上の従業員にアジャイルメソッドに関する研修を実施しました。
TCSは業界最低水準の離職率を達成し続けており、ITサービス部門の直近12カ月の離職率は11.1% LTMでした。
TCS 人事部門グローバルヘッドのミリンド・ラカド(Milind Lakkad)は、次のように述べています。
「私たちが一番大切にしていることは従業員の健康と幸福です。従業員のエンゲージメントを高め、この困難な時を乗り越えるのに必要な支援とリソースを提供するために、複数の取り組みを行ってきました。TCSの従業員が、SBWSモデルを活用して他の従業員や顧客と有意義に協力し、必要不可欠な出張やコロケーション、従業員間のインタラクションの強化など、今日までさまざまな取り組みを実行し、困難に立ち向かい、変化が続く状況において非常にうまく適応できていることを大いに喜ばしく思っています。もう一つ満足していることは、従業員がこのチャレンジをスキルアップの機会と捉えていることです。第1四半期のデータには新入社員が含まれていないにも関わらず、学習活動は急速に活発化しており、前期に比べ24%向上しました。有機的な人材開発へのたゆまぬ投資により、当四半期の4,500以上もの社内公募のポジションを満たすこともできました。従業員の多くがオフィスでの勤務再開を強く待ち望んでいますが、TCSは慎重なアプローチを取り、『Vision 25x25(2025年までに全世界の従業員のオフィス勤務率を現在の25%に縮小する計画)』の下、安全な職場環境を提供するためのあらゆる措置を着実に実行し、慎重に検討を重ねながら実現していきます。現在、当社の約1%の従業員がオフィスで勤務しており、これを第2四半期において着実に増やしていく予定です」
ビジネスリーダーシップ関連:
パートナーシップ関連:
SAPパートナーとして、顧客が目標を達成するための優れたサポート、チームワークへの貢献、革新的なアプローチ、実現可能性に挑むキャパシティが高く評価され、2020 SAP® Pinnacle Awardの「 Integrated Delivery Partner of the Year (年間優秀デリバリーパートナー)」部門を受賞しました。
顕著なパフォーマンス、CXへのコミットメント、成長と進化、プロフェッショナルな実績への注力が評価され、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(Hewlett Packard Enterprise: HPE)により「Global System Integrator of the Year 2020」に選ばれました。
PEGAの技術を駆使し、保険、製造、情報通信の各業界の顧客企業のデジタルトランスフォーメーションプログラムの成功に貢献したとして、2020 Pega Partner Awardにおいて「Excellence in Growth and Delivery」を受賞しました。
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、50年の歴史を持つITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は、世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた44万3,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2020年3月31日を末日とする会計年度の売上高は220億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCIグローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。