Press Release
2022年5月10日
ピッツバーグ | ムンバイ、2022年4月22日:タタコンサルタンシーサービシズ(以下、TCS)は、カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University、以下、CMU)のキャンパス内に、先進的なリサーチと共創のためのハブ拠点である「TCS Pace Port™ Pittsburgh(TCSペースポート ピッツバーグ)」を開設しました。本拠点は、米国の企業がスタートアップ、起業家、学生、教育者と協働して最新テクノロジーを活用し、イノベーションをより迅速に実現するために設計されています。
TCS Pace Port Pittsburghは、TCSが開設した4つ目のグローバルな共創ハブです。さまざまな業界、特に製造やユーティリティ業界の企業のイノベーションを対象としており、IoT導入の新しいアプローチと、TCS ResearchのAIに関する最先端技術を提供します。
新型コロナウィルスによるパンデミックにより、デジタル技術の導入や顧客とのコミュニケーションのデジタル化は従来にもまして加速しています。また、いずれの業界の企業にとっても、競争力を獲得するうえで、より迅速にイノベーションを起こすニーズは高まっています。「フォーチュン500」にランクインする米国の大手企業のほぼ半数から、変革のパートナーとして選ばれているTCSは、イノベーションへの取り組みの加速と拡大を追求するお客さまのニーズに応えるべく、本拠点を開設しました。
TCS Pace Port Pittsburghは、パートナーエコシステム、デジタル人材、トレンドの見極め、サンドボックス、その他イノベーションに必要なあらゆるものを結集し、全世界から迅速にインスピレーションやケイパビリティをもたらします。
この新たな拠点の主なケイパビリティには、以下を含みます:
TCS Academic Research Lab: 研究者とCMUのエキスパートが、TCSが提供する思考のエコシステムのコラボレイティブな研究環境で、AI、ブロックチェーン、先進的なアナリティクス、サイバーセキュリティ、量子コンピュータといったさまざまな最先端の技術分野において、研究課題を深めるためのスペース
TCS Innovation Showcases: お客さまがデジタルトランスフォーメーションの各フェーズを明確化するのをサポートする、可視化と連携強化のためのスペース
TCS Co-Innovation Network (COIN™) Accelerator: スタートアップ、テクノロジーパートナー、CMUの学生や学部、TCSのスペシャリストがイノベーションに向けて協働するエコシステム
TCS Agile Workspace: 実世界の状況を模した専用の仮想環境でビジネスソリューションコンセプトを検証するための、完全装備かつアジャイル型の作業環境
TCS Rapid Lab: イノベーションを加速させ、ビジネス課題を解決し、コンセプト化から設計、エクスペリエンスまでのプロセスを迅速化し、イノベーションから市場投入までの時間を短縮できるよう支援するラボ
TCS Think Spaces: デザイン思考を活用し、新規事業や競争力を確立するための有効な手法を引き出す専用のワークスペース。デザインシンキングのワークショップは、お客さまが市場を変えるような新しい機会を創出できるようカストマイズされます。
ペンシルベニア州知事のトム・ウルフ(Tom Wolf)氏は、次のように述べています。
「ペンシルベニア州のイノベーションにおける豊かな歴史は、州の最大の強みのひとつであり、世界トップレベルの研究施設と大学は私たちの最大の財産です。これら2つを合わせることで、ペンシルベニアは米国の製造業界の最前線であり続けています。TCSが最新の共創ハブとしてカーネギーメロン大学(CMU)を選んだことを誇りに思うとともに、共に力を合わせ、いかなるものをつくり出せるか、期待を寄せています」
TCSは、CMUをはじめとする世界的な学術機関や研究機関とのパートナーシップを深め、クリティカルなビジネス課題の解決に取り組みます。TCS Pace Port Pittsburghの設立と同時に、Pace Portの新たな拠点であるアカデミックな研究スペース「TCS Hall(TCSホール)」もこの度、CMUキャンパス内に竣工しました。
TCSによる3,500万ドルの寄付を受けて完成し、LEED(Leadership in Energy & Environmental Design:米国の非営利団体USGBCが開発・運用する環境性能評価システム)で「ゴールド」の認証を受けた9万平方フィート(約8,100平方メートル)の本施設は、CMU大学院 金融工学プログラム(Carnegie Mellon Master of Science in Computational Finance)の拠点でもあり、コンピュータサイエンス学部ソフトウェアリサーチ研究所(School of Computer Science's Institute for Software Research)とビジネスエンゲージメントセンター(Center for Business Engagement)の施設を兼ねています。
CMU学長のファーナム・ジャハニアン(Farnam Jahanian)氏は、次のように述べています。
「産学連携は、現代社会が直面する緊急かつグローバルな課題に取り組むうえで鍵となっています。このダイナミックな新しい施設を実現したTCSの類まれな善意に感謝しています。TCS Hallは、イノベーションエコシステムのパートナーとの協働の中心にあると同時に、CMUの学生の研修施設でもあります。技術、科学、社会の最先端でイノベーションや起業家精神を導き、私たちのパートナーシップが新たな局面を迎えたことを意味しています」
TCS Pace Port PittsburghとTCS Hallの設立を祝うテープカット式典のスピーカーとして、CMUプロボスト(Provost)兼 チーフアカデミックオフィサーのジェームズ H. ギャレット ジュニア(James H. Garrett Jr.)氏と、バイスチェア 兼 ボードオブトラスティーズのアン・モロイ(Anne Molloy)氏が、タタ・サンズ会長のナタラジャン・チャンドラセカラン(Natarajan Chandrasekaran)、TCS CEO(最高経営責任者)兼 マネージングディレクターのラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)、TCS エンタープライズグロウスグループプレジデントのクリシュナン・ラマヌジャム(Krishnan Ramanujam)らとともに参列しました。
TCSノースアメリカ 会長のスレシュ・ムトゥスワミ(Suresh Muthuswami)は、次のように述べています。
「米国の競争力は、企業や起業家精神あふれるリーダーの、世界的なイノベーション力に支えられています。TCSとCMUとのパートナーシップは、産学連携がこれにいかに寄与しうるかを示しています」
TCS CTO(最高技術責任者)の K.アナンス・クリシュナン(K. Ananth Krishnan)は、次のように述べています。
「持続的成長を加速するために、米国企業は、さまざまな技術分野や業界にわたり共創のためのエコシステムを形成しており、TCS、CMU、スタートアップ、その他のパートナーが、ここで醸成しようとしているものもそのひとつです。この共創ハブは、イノベーションにはコンテクストがあるのみで、境界はないという私たちの信念を体現しています。私たちはともにイノベーションへの要求に迅速に応えていきます」
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、世界中の大手企業における変革の道のりを50年以上にわたり支援している、ITサービス、コンサルティングおよびビジネスソリューション企業です。コンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用した、ビジネス、テクノロジー、エンジニアリングのサービスやソリューションを総合的に展開しています。これらをTCS独自のソフトウェア開発基準である「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCSは、世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループの一員で、最高水準のトレーニングを受けた59万2,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2022年3月31日を末日とする会計年度の売上高は257億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、MSCIグローバル・サステナビリティ・インデックスやFTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。TCSの詳細は、www.tcs.comをご覧ください。
※本資料は、2022年4月21日(現地時間)、米国・ピッツバーグならびにインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの和訳です。