今回紹介する、TCSのバイスプレジント兼アナリティクス&インサイツ グローバルヘッドのディナ・ナスコルカルが執筆したホワイトペーパー「ビッグデータ活用による革新的インサイトの創出」では、現在あらゆる業種・業界においてデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが進み、ビジネスはデジタルデータとテクノロジーによってイノベーションを生み出す「アバンダンスの時代※1」に突入しています。
デジタルデータは、社内だけでなくサプライヤーや取引業者など自社を取り巻くエコシステム内にも存在しており、データの種類や量も圧倒的なペースで増加しています。米国だけでも毎分260万ギガバイト以上のデータが生成され、一兆ギガバイトを示すゼタパイトという単位が使われる日もそう遠くないと考えられます。
一部の企業はこういったデータを有効活用してビジネスを成長させていますが、大半の企業はデータ活用の準備が整っていないのが現状です。
さらに、多くの企業においてデータ解析能力が欠けているという問題が挙げられます。さまざまな調査や報告において、世界で多くの企業がデータとアナリティクスの成熟度について自社を平均以下と評価しました。
一方で、企業が持っている豊富なリソースはデータそのものだけでなく、データを活用しうる人材も当てはまります。こうした人材とはデータサイエンティストや統計学の学位を持った人材ではなく、顧客やビジネスプロセスに精通した人材を意味します。彼らのデータ活用をサポートするためには、様々なツールを導入・活用していく必要があります。本紙では、複合現実や仮想現実(AR)、機械学習や量子コンピューティング等を活用した事例を紹介しています。
しかし、企業のデータ活用を阻害する一番の要因は技術的な物よりも文化的な物になります。本紙では、「データの囲い込み」「多すぎる選択肢」「プライバシーに関する問題」「データ共有プロセスの欠如」「経営陣からの指示の欠如」の5つの文化的要因を紹介しています。経験から言うと、日本でも「データ共有プロセスの欠如」が課題となっているように感じます。例えば、せっかくの有益なデータがデジタル化されていなかったり、デジタル化されていてもアナリティクスシステムと連携されておらず手入力が発生するようなケースを見てきました。TCSのビッグデータ&アナリティクスサービスでは、お客様ごとに異なる課題を数多く解決してきた実績があります。こうした経験を基に培った知見を生かし、企業全体で効果的にデータを有効活用できる環境構築を、コンサルティングから実施・運用まで、一貫してサポートします。是非お気軽にお問い合わせください。
※1 アバンダンス:豊かさ、豊富
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