パリに新設されたTCS Pace Port™を拠点として、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)、マシンにおける共感性の開発、AIが持つ創造性にフォーカス
TCSは、フランス政府による「France 2030」プログラムの一環として、AIに関する国家戦略のもとで成長を続けるAIのエコシステムに参画し、新たな雇用やインターンシップを創出、今後5年間でAIに精通した人材を倍増させるフランスの目標達成に貢献
同センターでは、銀行・金融・保険、製造、エネルギー、コンシューマーなどの産業界に向けて、業界初のアプローチでフランス経済におけるAIの導入を促進
このページは、2024年5月13日(現地時間)、インド・ムンバイで発表されたプレスリリースの日本語訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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ムンバイ、2024年5月13日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)フランス大統領主催の「Choose France Summit」において、「AIセンター オブ エクセレンス」(CoE)をパリに設立することを発表しました。同サミットには、タタ・サンズ会長のN.チャンドラセカラン(N. Chandrasekaran)を含め、全世界から300人の企業トップが出席しました。
このAIセンターは、2024年6月、パリのラ・デファンス(パリ西部近郊にある都市再開発地区)にある、TCS Pace Port™ Parisに開設し、アムステルダム(オランダ)、ロンドン(英国)、ニューヨークおよびピッツバーグ(米国)、トロント(カナダ)、東京に続く、TCS Pace™のグローバルネットワークとして7番目の拠点となります。
パリのTCS AIセンター オブ エクセレンス(CoE)は、TCSのグローバルなエコシステムに参画している新興企業、学術機関、研究機関を活用し、フランス企業にグローバルベストプラクティスを提供します。また、成長を続けるフランスのAIエコシステムに参画し、デザインやエンジニアリングに精通した豊富な人材基盤を活用して、人間を中心に据えたAI活用のための先進技術の確立にも取り組みます。同センターは、ビジネスの効率化や社会的優先課題に対処するうえで、AIをどのように設計・進化させうるかを追求することに焦点を当てます。対象となる分野には、「France 2030」プログラムの一環として、AIに関するフランスの国家戦略にリストアップされている主要優先課題も複数含まれています。
イル=ド=フランス地域圏(Ile-de-France)知事のヴァレリー・ペクレス(Valerie Pecresse)氏は、次のように述べています。
「イル=ド=フランス地域圏は、世界的なAI研究の中心地の一つとして急速に発展しています。この度TCSが新設するセンターは、私たちが発展させようとしているAIエコシステムを後押しし、学生や専門家に新たな機会を提供してくれるでしょう。6月の開設を楽しみにしています」
同センターは初め、ブレイン・コンピューター・インターフェイス、マシンにおける共感性の開発、芸術・文化におけるAIが持つ可能性の追求に焦点を当てます。文化、芸術、デザインの中心地として世界をリードするここパリで、この構想はさらに発展していくでしょう。
TCS CTO(最高技術責任者)のハリック・ヴィン(Dr. Harrick Vin)は、次のように述べています。
「今すべきことは、国内のAIスキルを向上させ、AI導入を加速してフランス経済を活性化するとともに、世界に資するグローバルなケイパビリティをフランスで構築することです。パリに新設するこのセンターは、ファッション、ラグジュアリー、美術館に代表される、フランスが培ってきた世界に誇るデザインの文化を駆使し、人材育成などの分野でAIがどのように活用できるかを追求していきます。まもなく開設される当センターにおいて、国内の大学や研究機関、スタートアップとのパートナーシップを深めていきます」
TCSフランス カントリーヘッドのラモハン・グールニーニ(Rammohan Gourneni)は、次のように述べています。
「TCSは、フランスにおける事業成長と、お客さまに提供している専門的かつ価値の高いデジタルサービスを非常に誇りに思います。この度、パリに新設するTCS Pace PortとTCS AI センター オブ エクセレンスは、最先端技術に関するケイパビリティを強化し、それをフランス国内および世界中のお客さまのために活用するという、当社の変わらぬコミットメントの表れです。この新たなセンターでは、まず銀行・金融サービス、製造、消費者セクター向けに、人間を中心に据えたAI活用のケイパビリティを高めます。TCSは、新たな人材を雇用するとともに、大学と提携してインターンシップやプロジェクトを提供し、フランスのAIに関する取り組みを支援していきます」
TCSは、1992年以来、フランスへの投資を継続的に拡大してきました。2006年のTKS-Teknosoftの買収、2013年のAltiの買収で、その存在感は大幅に高まりました。現在、TCSはフランス国内に1,600人の従業員を擁し、フランスの代表的企業80社をお客さまとして事業を展開しています。TCSはリール、ポワティエ、パリに3つのデリバリーセンターを設立し、間もなくトゥールーズにも新しい施設を設立する予定です。最近では、ラ・デファンスにあるTCSフランス本社を刷新、Pace Portを新設し、過去3年間で500人以上の人材を採用しています。
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、世界中の大手企業における変革の道のりを50年以上に渡り支援している、ITサービス、コンサルティングおよびビジネスソリューション企業です。コンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用した、ビジネス、テクノロジー、エンジニアリングのサービスやソリューションを総合的に展開しています。これらをTCS独自のソフトウェア開発基準である「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCSは、世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループの一員で、最高水準のトレーニングを受けた60万1,000人を超える人材を擁し、世界55カ国で事業を展開しています。2024年3月31日を末日とする会計年度の売上高は290億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、MSCIグローバル・サステナビリティ・インデックスやFTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細は、www.tcs.comをご覧ください。