2022年11月22日
ダブガサブル バヤルジャーガル さん
慶應義塾大学 総合政策学部
人とコミュニケーションを取れるソーシャルロボットは新しいトピックであり、十分に調査されていません。短期的または長期的に社会にどのような影響を与えるか、どのようなポリシーや取り組みで支えていくべきかもはっきりしていません。そのため、私はこの1ヶ月間で論文などを読み、日本やほかの国の過去と現在のポリシーや取り組み、また、そのレビューを調べました。更に、ロボットに対する認識などを調べるためにインタビューを行い、それらを分析し、ポリシーを提案しました。
その提案では、日本の膨大なリソースを活かしてソーシャルロボットの発達を支援する新しいポリシーや取り組みが必要であることを明らかにしています。
このインターンシップでソーシャルロボットについてだけではなく企業で働く楽しさや重みについても色々学び、楽しい1ヶ月を過ごすことができました。ありがとうございました。
ダブガサブル バヤルジャーガル さん
田中 尚輝 さん
東京大学大学院 情報理工学系研究科
私はこのインターンを通して、ロボットが操縦している人間の意図を推測して、目的地に安全に到着する。そして、その間の障害を認識して避ける。この2つの目的を達成するロボットの半自動化に取り組みました。具体的には機械学習に関する論文を読み、Mistyのカメラを用いて目の前の障害物までの距離を認識する機能とシミュレーション環境で衝突を回避する機能を実装しました。
この1ヶ月はあっという間でしたが、非常に楽しんでインターンに取り組むことができました。技術を学ぶだけではなく、企業で英語を使って働くとはどういうことか、TCSで働くとはどういうことかを学ぶことができてとても良い経験になったと思います。ありがとうございました。
田中 尚輝 さん
フェン レキさん
東京大学大学院 学際情報学府
インターンシップでの1ヶ月間は、ソーシャルロボットのデザインをめぐる要件やポリシーについて調査を行いました。作業の中では、既存のソーシャルロボットに対する分類がこの研究に適さなかったり、具体的かつ広く受け入れられているポリシーが少なかったりと、問題が沢山出てきました。しかし、メンターさんも一緒に検討いただいたり、アドバイスをくださったおかげで、論文から集めてきた見解を系統的にまとめられ、与えられた課題をクリアすることができました。
このインターンシップを通して、働くとはどんな感じなのか、どんな姿勢で働くべきかなど、大学では学べないことを沢山学べました。参加できて本当にかったと思います。また、自分にとっては初めてのインターンシップで、最初は緊張しましたが、とても居心地の良い環境であったため、楽しく完走することができました。
フェン レキさん
草間 智稀 さん
東京大学大学院 情報理工学系研究科
今回のインターンシップでは、Mistyロボットの機能開発に取り組んできました。Mistyがソーシャルロボットとなるにはどのような機能があればよいかを考え、人とのコミュニケーションがとれるように開発を進めてきました。コーディングやプレゼンもそうなのですが、個人的にいちばん大きな経験となったのが、日本人だけでなく、インドの方、インターンに参加したモンゴルや中国の方とも交流でき、多様な環境に身を置けたというのは他では体験できなかったのではないかと考えています。
1ヶ月という短い期間で実現できたことは少ないですが、大変貴重な経験となりました。このような機会を与えてくださったTCSの皆様には感謝申し上げます。
草間 智稀 さん
パン ペンチェン さん
東京大学大学院 情報理工学系研究科
TCSでの1ヶ月間のインターンシップでは、学校の研究課題にはないような実践的な問題を多く学びました。 TCSでのインターンシップは、大学での研究と同様、広い研究の方向性の中で、自ら解決策を考え、問題を解決していくものです。
今回のインターンシップではソーシャルロボットの開発ということで、私のテーマは「ロボットに人間の感情を理解させ、感情移入させる方法」という非常に興味深い内容でした。 現在、大学で行っている研究とは少し異なってはいますが、非常に興味深く、また大学の研究で考えられる問題点を洗い出すことができました。
具体的には、あらかじめ学習させた既存のAIモデルを使って、人間の顔の表情を視覚で認識するようにしました。ロボットを触っているうちに、ネットワークやコンピュータの処理により生じる遅延の問題に遭遇しましたが、メンターの指導のもと、それまであまり馴染みのなかったネットワーク通信やWebソケットについて詳しく学び、ロボットから高速に画像を取得できるようになりました。この学びにより、使用しているプログラミング言語の構造をより深く知ることができました。 これらは、大学の研究では触れないようなことですが、実際の開発現場ではかなり重要なことです。
ロボットのプログラミングは非常に面白く、この開発に使用したMistyロボットは、4Kカメラ、複数のマイクやモータ、LEDディスプレイなど、豊富なインターフェースを備えています。 これらを組み合わせることで、とても多様な表現が可能になります。その上で、最先端のAI技術であるGPT-3やDALL-E 2モデルを使用しました。 これらの大規模なディープラーニングを用いたモデルは、私たちの言語の意味を理解し返事を作成する自然言語処理や、文字情報から高精度の画像を生成することができますが、常識に欠けるなど致命的な欠点もあり、これらの問題への対処が私の大学での研究テーマとなっています。
最先端のモデルをMistyロボットに適用することで、私やロボットに接する人たちは、これらのAIモデルがいかに会話における常識や深い内容理解に欠けているかを可視化でき、私の今後の研究にも役立つことでしょう。
また、一人で行う研究としては珍しく、他の人が簡単にプログラムを修正できるように、Readmeの内容も書きました。
最後になりますが、異なる研究室の学生やTCSのメンバーと友達になることができ、とても楽しい1ヶ月を過ごすことができました。 隣の研究室の日本人学生と初めて会い、日本語のキーボードの使い方を教えてもらいました。 17時の仕事が終わる時間になっても、まだMistyロボットで遊び続けたい、帰りたくないと思い、後でミスティに「もう17時だから、早く帰りなさい」とアラーム機能を搭載してリマインドしてもらったほどでした。インド人の社員さんに連れられ、昼休みにいろいろなレストランや屋台に行きいろいろな国のおいしい料理を食べることができました。ひと夏の良い思い出になりました。
パン ペンチェン さん
TCS COIN™インターンシップ2022 担当一同
TCS COIN™インターンシップ2022に参加して頂いた皆さん、1ヶ月という短い期間でしたが、TCSのアソシエイトとして共に社会課題に向き合い、ロボティクスの未来を探求できた事、それぞれが自らの課題を定め解決の為に心血を注いだ事など、インターンシップでの経験を今後の将来に生かして頂ければ嬉しく思います。
若い世代の斬新な視点に逆に教わる事も多々あり、素晴らしい時間を共に過ごす事ができました。ありがとうございました。
みんなで記念撮影