TCS Innovation Forumは、世界で議論されている課題をテーマに、お客さまとともに、未来のテクノロジーによる変革を探求する場として、世界各地のリーダーの方々に向けて配信しています。2021年、日本では「Building sustainable futures: Accelerate digital innovation for tomorrow」がテーマ。企業の持続可能な成長とより良い社会、両方の実現を目指す企業にとって、デジタル技術は基盤となります。価値ある未来のために必要なテクノロジーの活用について、国内外の識者の知見を通じてお届けしました。
本レポートでは、イベントの全体像をお伝えするとともに、学術界や航空業界、小売業界でTCSとともに変革を推進しているゲストの方々の知見をハイライトしてお届けいたします。詳細は本ページ後半の各レポートをご覧ください。
セッションは以下の3部構成でした。
共通セッション:Building Sustainable Futures:Accelerate Digital Innovation for Tomorrow
サステナビリティの実現には、産官学の力とテクノロジーを活用したイノベーションの創出が必要です。より良い未来のために何をなすべきか、TCSが考えるInvention(発明)からInnovation(変革)を生み出す方法や事例と、国や組織などの枠組みを超えた東京大学の取り組みをご紹介しました。
テーマ別セッション1: Digital Transformation Journey
多くの企業が従来のビジネスや働き方を見直す中、デジタルエンタープライズへの進化、すなわち、DXが経営の最重要課題の1つとなっています。TCSが考える目的志向の変革への道のりと事例、そして、人材×テクノロジーでDXと新たな事業の創出に取り組む日本航空の挑戦から、いかにして変革を実現すればよいかを考えました。
テーマ別セッション2: New Business Models for Growth and Transformation
技術革新とパンデミックによる混乱により、多くの企業はビジネスモデルの再定義と経営環境の一新を迫られています。世界中の小売企業におけるビジネスモデル変革に関するTCSの見解と事例、そして、より優れた顧客体験の実現を目指し自らを変革し続けるカインズの取り組みを共有しました。
セッションハイライト:
東京大学の藤井輝夫総長によるご講演です。テーマは、2021年9月に打ち出した大学の新たな基本方針「UTokyo Compass」のタイトルでもある「多様性の海へ:対話が創造する未来」。データ駆動型社会で必要とされる知の創出に貢献すべく、対話と相互信頼を軸とした、DX人材の育成や起業支援など、産業界との連携という観点での取り組みのご紹介です。
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JALは近年、社外・国外も巻き込む大規模なDXプロジェクトに成功しました。その後、社内にラボを設置し、新サービスやシステムを矢継ぎ早に開発しています。多文化・多様性の中、DXをどのように進めていくか。西畑智博常務執行役員が経営と現場、双方の視点から語ります。
ホームセンターを全国展開するカインズは、約200人のエンジニアを自社雇用し、アプリなどを内製するという、日本企業では先行した取り組みで知られています。システム内製にはどのような狙いがあるのか。それによって顧客体験はどう変わったのか。池照直樹執行役員のお話です。
※ 役職は2021年12月時点
2020年のTCS Innovation Forum Japan開催レポートへはこちらから
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