TCS BaNCSが三菱UFJ銀行の業務統合、イノベーション推進、今後の成長を支援
シンガポール | ムンバイ、2018年12月20日:タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、「TCS BaNCS for Payments」を活用し、日本最大の金融機関である三菱UFJ銀行の「Regional Payment Hub(リージョナル・ペイメント・ハブ)」の実装を成功裏に完了したことを発表しました。
三菱UFJ銀行は、ブルームバーグによる世界の銀行ランキングにおいて8位の規模に位置付けられ、日本国内および海外50カ国で支店を展開しています。
変革への道のりの一環として、三菱UFJ銀行は、これまで多数の行内組織が、営業を展開するそれぞれの国々において別個のレガシーシステム上で実施してきた国内外の決済処理業務をTCS BaNCS for Paymentsを活用したRegional Payment Hubに統合しました。
この変革により、三菱UFJ銀行は、アジア太平洋地域における決済処理業務を合理化するというビジョンを達成しました。そして、今後の成長を促進し、更なる効率化を推進し、イノベーション創出を支える強固な基盤を整備できました。
三菱UFJ銀行の広報担当者は、次のように述べています。
「当行はRegional Payment Systemを軸とした統合を実現できたことを喜ばしく思います。TCS BaNCSが当行の要件にしっかりと対応しているだけではなく、地域をまたぐ複数の拠点間の協働を可能にしたTCSのデリバリー能力や実証された手法があったからこそ、このような複雑なプロジェクトを完了できたといえるでしょう」
TCS バイスプレジデント 兼 金融ソリューションヘッドのヴェンカテシュワラン・スリニヴァサン(Venkateshwaran Srinivasan)は、次のように述べています。
「決済業務は変革の可能性に満ちた領域です。Business 4.0™*の世界では、ビジネスモデルを変革し、デジタルエコノミーを活用しようとする組織がさまざまなチャンスを見出すことができます。 三菱UFJ銀行も、そうした変革の道のりを歩んでおり、この極めて重要な取り組みにTCSがパートナーとして参画していることを誇りに思います。三菱UFJ銀行は、将来の成長を、迅速に、かつ差別化を実現しながら後押しする、TCS BaNCSを基盤とする強固なプラットフォームを手に入れました」
TCS BaNCSの決済ソリューションは、支払指図管理、クリアリング、決済を含むバリューチェーン全体を網羅しています。また、多数の法人や組織を包括的に管理するだけでなく、多様な通貨にも対応し、さまざまな国々における銀行業務を支援します。さらに、単一のプラットフォーム上でダイレクトデビットや国内・国際双方を対象とした資金移動も実行できます。
TCS BaNCSはISO20022に準拠したデータおよびプロセスモデルに基づき、将来の変化にも対応できるように設計されているとともに、即時決済やオープンAPIなど、先進的な思考をもつ顧客が現代の銀行業務用ソリューションに期待する最先端の特色をすべて備えています。
TCS BaNCS は、ベルギーに拠点を置く世界最大の決済機関SWIFT(国際銀行間通信協会)より、10年前から「SWIFT Ready for Payments」(SWIFTが定める基準に適合した決済ソリューション)の認定を取得しており、また、いち早く「SWIFT gpi(global payments innovation:国際決済イノベーション)対応」に認定されたソリューションのひとつでもあります。
TCS Financial Solutionsは、TCSの戦略事業部門のひとつで、世界中の金融機関に対し業務用ソリューションを提供することに注力し、「TCS BaNCS(バンクス)」のブランドのもと、包括的なソフトウェア製品のポートフォリオを構築しています。
TCS BaNCSのユニバーサルな金融業務用ソリューションは、金融機関のカスタマーエクスペリエンス向上を支援し、真のデジタルカスタマーエンゲージメントを具現化するオープンかつイノベーティブな技術の導入を可能にします。TCS BaNCSは、これまでに世界で450件超の導入実績があり、金融業界向けのコンポーネントや法人および個人向けアプリケーションをクラウド上に集約した大規模なソリューションです。拡大するエコシステムの力を活用し、顧客企業が優れた俊敏性とインテリジェンスを獲得する支援を提供します。
TCS BaNCSの詳細については、http://sites.tcs.com/tcsbancs/または https://www.tcs.com/jp-ja/BaNCSをご参照ください。
目まぐるしい変化が続く現代のビジネス環境において、企業がデジタル技術を駆使し、ビジネス変革を実現する上で不可欠な技術的要素と企業の行動指針を集約した、TCS独自のソートリーダーシップ・フレームワークです。
TCSは、その技術的要素として、「人工知能(Intelligent)」、「アジャイル(Agile)」、「自動化(Automated)」、「クラウド化(on the Cloud)」を挙げ、これらの技術の活用に加え、「マス・パーソナライゼーション(Mass Personalization)」、「卓越した価値の提供(Build Exponential Value)」、「エコシステムの活用(Leverage Ecosystems)」、「リスクの受容(Embrace Risk)」を実践することが重要であると提唱しています。
TCSは、デジタル技術の急速な進化によって従来の市場に破壊的な変化をもたらす企業が次々と出現する現代を「Business 4.0™時代」と認識する一方、この厳しい市場環境においてビジネス変革を実現した企業を「Business 4.0™企業」と定義し、ビジネス変革を目指す顧客企業への啓蒙活動に取り組むとともに、顧客企業のパートナーとしてデジタルトランスフォーメーションの道のりを支援しています。
Business 4.0™の詳細については、www.tcs.com/jp-ja/Business40をご覧ください。
タタコンサルタンシーサービシズは、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、IT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーション・インディペンデント・アジャイル・デリバリー・モデル(Location Independent Agile Delivery Model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタグループに属し、最高水準のトレーニングを受けた41 万1,000 人を超える人材を擁し、世界46 カ国で事業を展開しています。2018 年3 月31 日を末日とする会計年度の売上高は190 億9,000 万米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4E グッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCS の詳細については、www.tcs.comをご覧ください。
※本内容は、2018年12月20日(現地時間)、シンガポールおよびインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの抄訳です。
原文はグローバルサイト TCS BaNCS Transforms Payments Operations at MUFG – Japan’s Largest Bank をご確認ください。