ニューヨーク | ムンバイ、2019年6月28日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、顧客企業のBusiness 4.0™への変革の道のりを成功に導くための新たなコイノベーションおよび先進研究の拠点として、TCS Pace Port™ New Yorkを開設しました。
コーネルテック(Cornell Tech)のキャンパス内にあるタタ・イノベーションセンター(Tata Innovation Center)に開設されたTCS Pace Port™ New Yorkは、TCS、顧客企業、コーネルテックの学生や教員、さらに地域のスタートアップ企業が分野の垣根を越えて協働し、最先端技術の迅速なプロトタイピングや研究、商品化を行うためのクリエイティブ・ハブとして機能します。TCSが擁する幅広い業界における広範なドメイン知識と、各顧客企業のビジネスに関する知識を生かし、ビジネスモデルのアジリティ(俊敏性)、スピード(迅速性)、クリエティビティ(創造性)、インパクト(影響力)、スケーラビリティ(適応能力)を高めます。これにより、それぞれの顧客企業にとって最適なイノベーションの‘ペース(Pace)’を設定し、市場における差異化の実現に貢献します。
TCS 北米・英国および欧州地域 プレジデントのスーリヤ・カント(Surya Kant)は、次のように述べています。
「Business 4.0の時代において、企業が急速に高まる顧客ニーズに対応し、競争優位性を獲得するためには、絶えず可能性の限界を押し広げていく必要があります。TCS Pace Port™ New Yorkは協働のハブとして機能し、先進的な企業が、より高度なアジリティ、インテリジェンス、オートメーションを実現し、かつてないイノベーションを生み出していけるよう支援します」
TCS Pace Port™ New Yorkは、以下の機能別スペースを備え、顧客企業を「気づき(Discover)」、「ニーズの顕在化(Define)」、「実証(Refine)」、「開発(Deliver)」の各ステージへと導き、イノベーションを支援します。
これらのスペースを包含するTCS Pace Port™ New Yorkの各種オファリングは、フォーチュン500に名を連ねる企業の3分の1以上を占める、米国内におけるTCSのあらゆる顧客企業が利用できます。すでにビジネストランスフォーメーションを目指す小売、旅行・ホスピタリティ、ライフサイエンスなど各業界の企業から多大な関心が寄せられています。特に小売企業の間では、AIや機械学習、IoTといった先進技術を用いて異種データから実行可能なインサイトを導くTCS独自のフレームワーク「AlgoRetail™(アルゴリテール)」を活用し、アルゴリズム主導型のビジネスモデルの採用を目指す動きがみられます。
TCS 小売・消費財および旅客・運輸部門グローバルヘッドのプラティク・パル(Pratik Pal)は、次のように述べています。
「TCS Pace Port New Yorkは、お客様がイノベーションの推進や成長の促進、エクスポネンシャルな価値の創出に向け、分野横断的な協働のパートナーエコシステムを積極的に活用するためのゲートウェイです。小売業界でトップクラスのお客様から高い関心を寄せられていること、また、こうしたお客様が先進的なデジタル技術を採用され、アルゴリズムビジネスの価値の実現へ貢献できることに胸を高鳴らせています」
TCS Pace Port™ New Yorkは、2018年11月末にTCS Pace Port™の第1号として日本に開設したTCS Pace Port™ Tokyoに続く、世界で2番目となるグローバルなコイノベーション拠点です。今後2年間で、さらに複数のTCS Pace Port™の開設を予定しており、TCSをイノベーションと成長、そして、ビジネストランスフォーメーションの理想的なパートナーたらしめている包括的なポートフォリオに、より強固なグローバルネットワークが加わります。
去る6月27日の夜に行われたTCS Pace Port™ New Yorkの オープニングセレモニーには、スーリヤ・カント、プラティク・パルのほか、TCS CEO(最高経営責任者)兼 マネージングディレクターのラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)、COO(最高執行責任者)兼 エグゼクティブディレクターのN. ガナパシー・スブラマニアム(N. Ganapathy Subramaniam)が出席し、来賓でコーネル大学 理事のロバート・ハリソン(Robert Harrison)氏、コーネルテックの次期Jack and Rilla Neafsey学部長 兼 バイスプロボストのグレッグ・モリセット(Greg Morrisett)氏らとともにテープカットに臨みました。
コーネルテック(Cornell Tech)について
コーネルテックは、教授陣、ビジネスリーダー、技術系の起業家、学生が集まり、意義のあるニーズに基づいて、デジタル時代の人々の生活をより良いものへ変革し、先見の明に優れた成果創出を促す環境を提供しています。キャンパス内にはテクニオン・イスラエル工科大学とコーネル大学の学術連携を体現したジェイコブス・テクニオン・コーネル研究所(Jacobs Technion-Cornell Institute)があります。
2012年から2017年にかけて、キャンパスは一時的にグーグル社(Google)がニューヨーク市に所有するビルの一角に設置されていました。2017年秋、まずは30人の世界トップクラスの教授陣と300人の大学院生が、建設の第一段階が完了したルーズベルト島の本キャンパスに移り、そこで画期的な研究や技術系の機関との広範な協働、起業に向けた活動に取り組み始めました。全施設が完成する頃には、2エーカーの広大な敷地に200万平方フィートの先進的な建物が立ち並び、学生数は2,000人以上、教員数は数百人を擁する一大キャンパスになる予定です。
コーネルテックの詳細については、https://tech.cornell.eduをご覧ください。
コーネル大学(Cornell University)について
コーネル大学は、広範かつ厳密なカリキュラム、そしてバランスの取れた豊かな教養をそなえた学生を社会に輩出することを重視する校風で知られる世界最高水準の教育・研究機関です。
教員や学生は、現状を改善し社会的な課題を解決する手段としての知識(理論および応用)の意義を重視しています。ニューヨーク州イサカ市、ニューヨーク市、カタール国ドーハにキャンパスを構えるコーネル大学は、アイビーリーグ(Ivy League:米国北東部の名門私立大学8校からなる連盟)を構成する1校であるとともに、ニューヨーク州のランドグラント大学(land-grant university:米国連邦政府の公有地を供与された土地付与大学)のひとつでもあります。
コーネル大学の詳細については、www.cornell.eduをご覧ください。
Tata Consultancy Services Ltd(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズは、創業から50年に渡り、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、ITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタグループに属し、最高水準のトレーニングを受けた424,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2019年3月31日を末日とする会計年度の売上高は209億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。
※本内容は、2019年6月28日(現地時間)、米国・ニューヨークおよびインド・ムンバイで発表されたプレスリリースの抄訳です。