* 本プレスリリースの日本語抄訳では、会計年度表示を本社(インド)に合わせた表記としています。 (例:2020年3月31日を末とする会計年度は「2020年度」となります)
このページは2020年4月16日(現地時間)にインド ムンバイにて発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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ムンバイ、2020年4月16日: タタコンサルタンシーサービシズ(以下、TCS)は、Ind AS(インド会計基準)およびIFRS(国際財務報告基準)に基づき、2020年3月31日を末日とする四半期の連結決算を発表しました。
TCS CEO(最高経営責任者)兼マネージングディレクターのラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)は、次のように述べています。
「現在の難局において、TCSの優先事項は、従業員の健康と幸福を守るとともに、世界中の顧客のミッションクリティカルな事業を支え続けることです。今こそがTCSの運用モデルの俊敏性、弾力性、適応力が試される時であり、実際、それらが確実で信頼に足るものであることが証明されつつあります。それは顧客のTCSに対するさらなる信頼の向上にも繋がっています。多くの顧客がTCSを高く評価し、この逆境下において事業継続のために、これまで以上に尽力してくれていると謝意を寄せて下さっています。TCSの理念を共有し、断固とした実行力、決断力、創造力によってそれらを実現してくれた一人ひとりの従業員に感謝します」
「当四半期の前半に兆しを見せていた、複数の注力分野の堅調な業績は、COVID-19のパンデミックにより逆転しました。よい部分に目を向ければ、当四半期は契約の締結において著しい成果を上げました。事実、本四半期の受注は記録を開始して以来、最高額を達成しました。現在、世界中の組織が、ビジネスの運用、ITシステムのレジリエンスについて、その重要性を認識しつつあります。TCSが当四半期に受注した大型案件の多くは、これらを明確な目的に定めています。こうした大型案件は、TCSの技術力を活用した、抜本的な変革を実現するためのプロジェクトで、これにより顧客は事業基盤をより迅速で、信頼性、弾力性をより高い水準へ変革できるのです」
TCS COO(最高業務執行責任者)兼エグゼクティブディレクターのN.ガナパシー・スブラマニアム(N Ganapathy Subramaniam)は、次のように述べています。
「COVID-19は、私たちにスケール、スピード、複雑性という観点でオペレーション上の課題を突き付けました。全世界に448,000人の従業員を擁し、ロケーションインディペンデント・アジャイル(Location Independent Agile)モデルのパイオニアであり続けてきたTCSは、これまで長年にわたり培ってきたインフラ運用モデルをわずか数日のうちに変更し、俊敏性を最大限に高めながら、地理的条件に制約されない(ロケーションインディペンデントな)事業展開をさらに拡大しています。ここでは、プロジェクトマネジメントの手法やセキュリティシステムの見直しも必要になりました。この成果には「セキュアボーダーレスワークスペース(Secure Borderless Workspace:SBWS)」のフレームワーク構築が挙げられます。TCSは、SBWSによって全従業員の9割近くがリモートかつセキュアな環境で業務を継続することを可能にしました。ロックダウン(都市封鎖)のさなかにも関わらず、顧客企業に向けて従来と変わらずのエネルギーやデリバリーを確実に提供できていることを誇りに思います。TCSは、顧客にとって必要不可欠なあらゆるサービスを提供し続けているのみならず、顧客の成長への道のり、変革への取り組みの推進にも貢献しています。オペレーションの手法については、当四半期、ほぼすべての収益源において堅調な増収を記録し、有効なメトリクスを顧客企業に提供できていることを大いに喜ばしく思います」
TCS CFO(最高財務責任者のV.ラマクリシュナン(V Ramakrishnan)は、次のように述べています。
「TCSが大規模な集中型デリバリーシステムから分散型モデルへ完全かつ迅速に移行できたことは、当社がアジャイルで弾力性のある基幹システムの構築に、多大な投資を継続してきた成果です。TCSは、あらゆるプロセスをバーチャルにデジタル化し、最先端のインフラやコラボレーションツールに投資することで、自社のロケーションインディペンデント・アジャイルモデルとSBWSを構築しました。先を見通せない難局に直面している現在、TCSのビジネスモデルの健全なバランスシート、業界最高水準の収益性、TCS独自の優れたレジリエンスは、将来の課題解決にも大いに寄与するとともに、その成果はシェアの獲得に表れるでしょう」
産業分野別: ライフサイエンス&ヘルスケア(16.2%増)、通信・メディア(9.3%増)、製造(7%増)が成長を牽引しました。小売・消費財(4.2%増)およびテクノロジー・サービス(3.5%増)もそれぞれ成長を記録しました。銀行・金融・保険の売上は1.3%減少しました。
市場別: 欧州(11.9%増)および英国(5.4%増)が成長を牽引しました。ラテンアメリカ(3.9%増)、アジア太平洋(3.5%増)、中東・アフリカ(1.3%増)もそれぞれ成長しました。北米も0.2%の成長を記録する一方で、インドは1.9%減退しました。
サービス分野別:
*DevOps: 開発チーム(Development)と運用チーム(Operations)が相互に協調し、開発・運用するソフトウェアやシステムによりビジネス価値を高めるだけでなく、その価値を確実かつ迅速にエンドユーザーに届け続けること。
2020年3月31日現在、TCSは第4四半期に出願した210件を含め5,216件の特許を出願中で、これまでに1,341件の特許を取得しています。
2020年3月31日現在、2020年度の純増従業員数は24,179人、総従業員数は448,464人でした。従業員の出身地は144カ国、女性従業員の比率は36.2%でした。
TCSは、有機的な人材開発への投資を継続し業界トップレベルの実績を達成しています。2020年度は延べ3,770万時間の学習時間を確保し、335,000人超の従業員に複数の新規技術に関する研修を、417,000人以上にアジャイルメソッドに関する研修を実施しました。TCSは「働きたい企業」にも選ばれ、これは業界最低水準の離職率にも表れています。ITサービス部門の直近12カ月の離職率は12.1% LTMでした。
TCS 人事部門グローバルヘッドのミリンド・ラカド(Milind Lakkad)は、次のように述べています。
「TCSは、未曾有の勤務状況下において4つの分野(個人の健康、仕事へのエンゲージメント、学習と人材開発、社会貢献活動)を通じて従業員のエンゲージメントを深めました。この成果は顕著に表れています。ロックダウンによる外出制限下にも関わらず、従業員の士気は高く保たれ、これまで以上に当事者意識をもって業務に従事しています。逆境こそが大きなチャンスです。ワンランク上のボーダーレスを実現するTCSのSBWS(Secure Borderless Workspaces)は、将来の仕事のあり方を示すものでもあり、従業員のQOL(生活の質)も向上するでしょう。2025年までにオフィスに出勤して働く従業員は25%に減少する見込みです」
ビジネスリーダーシップ関連:
パートナーシップ関連:
Tata Consultancy Services Ltd (TCS) について
タタコンサルタンシーサービシズは、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、ITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた448,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2020年3月31日を末日とする会計年度の売上高は220億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCI グローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。