ムンバイ、2020年6月23日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、インド最大の民間多目的港事業者としてエンド・ツー・エンドの物流サービスを提供するアダニポート経済特区:(Adani Ports and Special Economic Zone Limited:APSEZ)に向け、ムンドラ港(インド・グジャラート州)のコンテナターミナル「CT4」の港湾運営事業オペレーションシステム「TCS DynaPORT(ダイナポート)」の導入を成功裏に完了したことを発表しました。
本システムは、新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大に伴うインド国内の全土封鎖(ロックダウン)のさなか、人材エコシステムを最大限に活用し、ビジネスチャンスを最大化するTCS独自の革新的な運用モデルフレームワーク「Secure Borderless Workspaces™ (セキュア ボーダーレス ワークスペース: SBWS™)」を活用しながら、、リモート環境下で実装されました。
APSEZは、インド国内の港湾区域のキャパシティの24%を占め、戦略的に配置された11の港およびターミナルを運営しています。APSEZは、成長・変革への道のりにおいてTCSをパートナーに選び、DynaPORTをインド経済の要衝を担う多目的港であるムンドラ・ターミナルに導入しました。
現在、DynaPORTは、全世界で80以上の港湾運営事業を支えており、受注から請求書発行までの全工程を網羅しています。主要な課題解決のためにデジタルプラットフォームを活用し、マルチモーダル(船舶、鉄道、トラックおよび河川の運輸)かつ多様な積荷(コンテナ、ブレイクバルク貨物、ドライバルク、液体バルク、RORO船)に対応したワンストップソリューションです。
現在、COVID-19の感染拡大に伴うインド全土封鎖によって港湾の運営は停滞しています。そこで、TCSは、組織が完全かつシームレスにバーチャルな職場環境への移行を可能にするSBWS™を活用することによってDynaPORTの実装に取り組みました。
DynaPORTの実装により、APSEZはトータルコストの削減、ターミナルのパフォーマンス向上、ビジネス変革の加速、そして、資源の確実な最適化が可能になります。また、今回のリモート環境下での実装の成功は、港湾オペレーターのより迅速なアプリケーション展開を可能にするゲームチェンジャーともみなされています。
APSEZ 共同CEO兼プレジデントのアンメッシュ・アビヤンカー(Unmesh Abhyankar)氏は、次のように述べています。
「現在、従来の非常事態が新たな常態となりつつある中、TCSが全業務の75%の在宅勤務への移行を発表したことは、当社にインスピレーションをもたらし、当社のチームも在宅勤務を円滑に実現できました。私たちは、TCSがいかなる困難な状況においても確実にデリバリー実現していくことに信頼しています。これはTCSのプロダクトが証明していることでもあります」
TCS ポート&カーゴ・旅客・運輸・ホスピタリティ部門 グローバルヘッドのスリダラン・ナラヤナン(Sridharan Narayanan)は、次のように述べています。
「TCSは、顧客の成長と変革のパートナーとして、また、この不確実の時代において顧客が事業目標を確実に達成できるよう、世界最高水準のサービスで支援しています。今回の実装は、SBWSの有効性や顧客中心志向の賜物といえるでしょう」
以上
アダニポート経済特区(APSEZ)について
アダニポート経済特区(Adani Ports and Special Economic Zone:APSEZ)は、インド最大の総合物流企業です。20年に渡り、インドの港湾インフラと物流サービスにおいて顕著な存在感を示してきました。APSEZは、同社が運営する11の戦略的港湾区域およびターミナル(グジャラート州:ムンドラ、ダヘジ、カンドラ、ハジラ、オリッシャ州:ダムラ、ゴア州:モルムガオ、アーンドラ・プラデーシュ州:ヴィシャーカパトナム、チェンナイ:カトゥパリ、エナーにおいて、沿岸地域や周辺の膨大な積み荷を取り扱っています。
また、ケララ州ビジンジャムの積み替え港とミャンマーのコンテナターミナルの開発も手掛けています。
APSEZの詳細については、 www.adaniports.comをご覧ください。
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、50年の歴史を持つITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリングサービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ Delivery Model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は、世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた44万8,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2020年3月31日を末日とする会計年度の売上高は220億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCIグローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。
※本資料は2020年6月23日(現地時間) インド・ムンバイで発表されたプレスリリースの抄訳です。