タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)初代CEO(最高経営責任者)にしてインドIT産業界の父、パドマ・ブシャン・シュリ・F.C. コーリ(Padma Bhushan Shri F.C. Kohli)氏が永眠しました。ここに謹んでお知らせします。
コーリ氏は、1969年にTCSに入社し、経営コンサルティングにおける中心的役割を担うとともに、20年にわたりソフトウェア開発に従事しました。TCS在職期間の25年間を通じ、人材への継続的な投資と顧客視点で多数の顧客企業の技術革新に貢献しました。また、コーリ氏は、1996年にCEOを退いたあとも、技術発展を通じたインドの社会課題解決に多大な足跡を残しました。
ナタラジャン・チャンドラセカラン(N. Chandrasekaran) タタ・サンズ会長:
「本日午後、F.C.コーリ氏の訃報に接し、深い悲しみに暮れています。コーリ氏は真のレジェンドで、インドの輝かしいIT革命の創始者、そして、今日、私たちが享受しているダイナミックな近代経済の生みの親です。コーリ氏は、成人のリテラシー、水処理、ソフトウェアエンジニアリング、ソフトウェアの自動化、複雑系、さらに人工頭脳(サイバネティクス)にいたるまで、多岐にわたる分野でイノベーションを牽引しました。TCSの研修生として採用された日から、コーリ氏と共に働き、氏から学んだ経験は、私にとって誇りであり財産です。輝かしい経歴とは対照的に質素で思慮深い人柄も、私たちにとってかけがえのない模範でした。常に楽観的で、野性味に富んだ行動力は大いなる遺産であり、インドの発展に類まれな貢献をされました。心よりお悔やみ申し上げます」
スブラマニアン・ラマドライ(S. Ramadorai)、TCS 元 CEO、元 副会長
「ファキア・チャンド・コーリ(Faqir Chand Kohli)氏は、卓越したテクノクラート、ビジネスリーダーでした。生涯を通じ、インドの発展と若者の成長に情熱を注ぎました。コーリ氏は、私のメンター、指導者、そして、愛すべき家族でもありました。氏の逝去に接し、私たち家族は深い喪失感の中にあります。今日、インドはレジェンドを失いました」
ラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan) - TCS CEO 兼 マネージングディレクター
ファキア・チャンド・コーリ(Faqir Chand Kohli)氏は、真の先見者です。インドが様々な困難を克服し、グローバルに成長するための原動力となる産業を築き上げるべく、インドが擁する豊富なエンジニア人材を活用した優れた先見性の持ち主でした。30年の長きにわたりTCSを主導した実績、目標意識、明確なビジョン、気骨、人材への投資にかける揺るぎない信念は、TCSの企業文化に消えることのない足跡を残しました。コーリ氏のTCS、インドのIT産業、国家への貢献は計り知れません。顧客の成長と変革への道のりにおけるパートナーとなり、また、社会を発展させる源泉として技術力を活用し、従来の限界を超え、あらゆるステークホルダーに新たな価値をもたらしたコーリ氏の足跡、そして、氏のテクノロジーに注いだ情熱と知性、共同体精神は、これからも私たちにインスピレーションを与え続けるでしょう。TCSの全従業員に代わり、コーリ氏のご家族に衷心より哀悼の意を表します」
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、50年の歴史を持つITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリングサービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ Delivery Model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は、世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた45万3,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2020年3月31日を末日とする会計年度の売上高は220億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCIグローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細についてはwww.tcs.comをご覧ください。
※本資料は2020年11月26日(現地時間)、インド・ムンバイで発表されたプレスリリースの抄訳です。
発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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