* 本プレスリリースの日本語抄訳では、会計年度表示を本社(インド)に合わせた表記としています。 (例:2021年3月31日を末とする会計年度は「2021年度」となります)
このページは2021年1月8日(現地時間)にインド ムンバイにて発表されたプレスリリースの抄訳です。発表内容の詳細は原文をご覧下さい。
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ムンバイ、2021年1月8日: タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、Ind AS(インド会計基準)およびIFRS(国際財務報告基準)に基づき、2020年12月31日を末日とする四半期の連結決算を発表しました。
TCS CEO(最高経営責任者)兼マネージングディレクターのラジェシュ・ゴピナタン(Rajesh Gopinathan)は、第3 四半期の事業を振り返り、次のように述べています。
「基幹システムの変革に対する需要の高まりや前期契約案件の確実な売上回収により、TCSは目覚ましい成長を遂げ、第3四半期としては過去最高水準の業績を達成しました。新年を好調な兆しとともに迎え、市場において、より確固たる地位を確立しています。TCSに対する信頼は、継続的かつ堅調な受注と契約のパイプラインによって更に高められています。こうした急速な事業成長の先には明るい未来も見えています。クラウドはより高いレベルでのボーダーレスな組織を実現します。TCSは大規模なエコシステムの中、さまざまなパートナーと協力し、革新的かつ目的主体のオファリングを提供しています。このボーダーレスな価値の創造は、クラウドがもたらす技術基盤とTCS独自のSecure Borderless Workspaces (SBWS)がもたらすシームレスな人材基盤によって支えられています。これらは、さまざまな産業界のあり方を次々と再定義することにもなるでしょう。TCSは、お客様の事業に関する深い知識と、エコシステム全体にわたる強固なパートナーシップ、そしてリサーチ&イノベーション(R&I)への継続的な投資によって、お客様の成長と変革への道のりにおけるパートナーに選ばれているのです」
TCS COO(最高業務執行責任者) 兼 エグゼクティブディレクターのN.ガナパシー・スブラマニアム(N. Ganapathy Subramaniam)は、次のように述べています。
「第3四半期のTCSの成長は、高まり続けるお客様の需要に応え、お客様の事業に貢献すべく、私たちが取り組んできた積極的な投資が実を結んだ、たいへん喜ばしい成果です。これは、レジリエンス、優れた勤務体制、そして、TCSのプロダクトやサービスが持つ競争力の証でもあります。当四半期は、2020年のビジョンであるエンタープライズアジャイル(Enterprise Agile)を達成し、SBWSのもと、タイムリーな人材配置、効率的な業務遂行、マシンファーストを実現するロケーションインディペンデント(地理的な制約に捉われない)モデルを円滑に遂行し、お客様より好評をいただきました。これらのすべては、TCSの「Vision 25x25(2025年までに全世界のTCS従業員のオフィス勤務率をコロナ禍以前の25%に縮減する計画)」の実現の兆しともいえます。受注や契約の獲得も好調です。成長分野は広範にわたり、TCSの将来性をより確実にしています。また、PramericaやPostbank Systemsからプロフェッショナル人材をTCSに迎え入れたことは、アイルランドやドイツをはじめとした欧州における成長を加速させています」
TCS CFO(最高財務責任者)のV. ラマクリシュナン(V. Ramakrishnan)は、次のように述べています。
「TCSは、あらゆる業界における堅調な成長とSBWSモデルの有効な運用により、過去5年間で最高の営業利益を記録しました。また、過去最高水準のキャッシュコンバージョンも達成しています。これらの成果と優れたバランスシートにより、私たちは市場機会を的確に捉えながら、お客様の成長と変革へのためのパートナーシップをさらに強化していきます」
**恒常通貨ベース、前四半期との対比
産業分野別: 全分野で好調な成長を記録し、製造(7.1%増)、銀行・金融・保険(2%増)、ライフサイエンス&ヘルスケア(5.2%増)、コミュニケーション&メディア(5.5%増)、小売・消費財(3.1%増)が成長を牽引しました。恒常通貨ベースでは、ライフサイエンス&ヘルスケアが前年比18.2%と二けた成長を維持し、銀行・金融・保険(2.4%増)とテクノロジーサービス(2.4%増)もプラスに転じました。
市場別: 継続的な成長を達成し、北米(3.3%増)、インド(18.1%増)、英国(4.5%増)、欧州(2.5%増)がこれを牽引しました。他の地域も同様に成長しました:アジア太平洋(2.6%増)、中東・アフリカ(6.7%増)、ラテンアメリカ(3.1%増)。
サービス分野別: 顧客が新しいモデルの運用を模索するに伴い、成長と変革のためのサービスが引き続き堅調な回復を見せました。クラウドサービス、アナリティクス&インサイト、コグニティブビジネスオペレーション、IoT、高品質なエンジニアリング&変革プラットフォームサービスが、当四半期の成長を牽引しました。
TCSのアクセシビリティ・センター・オブ・エクセレンス(Accessibility Center of Excellence)が開発した「Access Infinity(アクセスインフィニティ)」プラットフォームが、ICT関連分野におけるイノベーションとして評価され、「ゼロプロジェクト2021アワード(Zero Project’s 2021 Award)」を受賞しました。本プラットフォームは、作者がコンテンツをワンクリックでさまざまなフォーマットに変換し、視覚障害や識字困難の人々のために、リアルタイムでアクセス可能なコンテンツ提供を可能にします。本プラットフォームは、200,000ページ以上におよぶ大学の研究資料と、17言語におよぶ450,000稿以上の論文を収蔵するオンライン図書館「Sugamya Pustakalaya」に搭載されています。
2020年12月31日現在、TCSは当四半期に出願した134件を含め、5,634件の特許を出願中で、これまでに1,713件の権利を取得しています。
2020年9月30日現在、総従業員数は46万9,261人でした。従業員の出身地は147カ国で、女性従業員比率は36.4%でした。TCSは、有機的な人材開発への投資を継続し、業界最高水準の実績を達成しています。366,000人以上の従業員に複数の新規技術に関する研修を、444,000人以上の従業員にアジャイルメソッドに関する研修を実施しました。TCSは、人を主体とした企業文化と、世界最高水準の人材開発に関する実績で、業界最低水準の離職率を維持しており、ITサービス部門の当四半期の離職率は7.6% (LTM)でした。
TCS 人事部門グローバルヘッドのミリンド・ラカド(Milind Lakkad)は、次のように述べています。
「継続的に従業員のエンゲージメントと動機づけに注力する一方、TCSは、さらなる成長を目指し、ギアを上げています。有機的な人材開発への継続的な投資が、今、豊かな果実をもたらしており、事業の成長を支えています。また、技術力を革新的に駆使してプロセスのデジタル化、インタラクションの可視化、即応性の強化を実現することで、人材のバリューチェーンを再定義し、変革への道のりを歩み続けています。新卒採用や従業員研修におけるこうした取り組みは成功裏に進んでおり、TCSは、現在、同様のモデルを中途採用やキャリアアッププログラムにも適用を拡大しています。これらのすべてが、物理的な処理能力を向上させ、より優れた従業員エクスペリエンスをもたらしているのです」
ビジネスリーダーシップ関連:
以上
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)について
タタコンサルタンシーサービシズ(TCS)は、革新的かつ業界最高水準のIT サービス、コンサルティング、およびビジネスソリューションを世界中の大手企業に向けて提供し、その変革への道のりを支援している、50年の歴史を持つITサービス、コンサルティング、およびビジネスソリューション企業です。TCS はコンサルティングを基盤とし、コグニティブ技術を活用したBPS、エンジニアリング・サービスやソリューションを総合的に展開しています。これらを卓越したソフトウェア開発の基準として認識されている、TCS 独自の「ロケーションインディペンデント・アジャイル・デリバリーモデル(Location Independent Agile™ delivery model)」を通じ、地理的な制約にとらわれることなく提供しています。
TCS は、世界最大規模の多国籍複合企業体であるタタ・グループに属し、最高水準のトレーニングを受けた46万9,000人を超える人材を擁し、世界46カ国で事業を展開しています。2020年3月31日を末日とする会計年度の売上高は220億米ドルで、インドナショナル証券取引所とボンベイ証券取引所にも上場しています。また、気候変動に対する積極的な取り組みや表彰を受けた地域活動を世界中で展開しており、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスやMSCIグローバル・サステナビリティ・インデックス、FTS4Eグッド・エマージング・インデックスをはじめ、主要なサステナビリティ指数の構成銘柄に名を連ねています。
TCSの詳細については、www.tcs.comをご覧ください。